内容説明
本書は、2003年にイギリスで刊行された“Survivor’s Science”シリーズの日本語版です。「砂漠」をメインテーマとして、その場所で生き抜くための知恵を、冒険を通して考えるような科学読み物となっています。どこで生活するにも、また冒険するにも、水、空気、日光、食べ物、衣服、住居、移動手段はなくてはならないものです。このシリーズは、それらの内容を通して、地球科学的な知識に重点をおき、環境問題についても考え、また、簡単な実験を通して、子どもたちが自分で考える力や問題を解決する力をつける構成となっています。
目次
世界の砂漠
砂漠が乾燥しているのはなぜか
一部の砂漠がとても暑いわけ
砂漠に適した服
砂漠の植物
砂漠を歩く
ラクダでの移動
トラックでの移動
道を探す
シェルターを作る〔ほか〕
著者等紹介
金子美智雄[カネコミチオ]
元全国連合小学校長会理事。現在、学校法人さとえ学園小学校副校長。埼玉大学卒業後、東京大学にて教育心理学を学ぶ。公立小学校・埼玉大学教育学部附属小学校教諭・副校長及び埼玉大学教育学部講師、埼玉県教育局教育事務所長、所沢市立所沢小学校校長、公立小学校校長会長などを経て同職に。その間、NHK学校放送(小学校理科)番組制作委員及び番組出演を15年務める。文部省小学校学習指導要領(理科)作成協力者、同(理科)指導書作成協力者、文部省理科教育及び産業教育審議会専門委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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明るい果物
1
超初級の砂漠誌かつサバイバル術かつ理科のよい実験提供の本、という感じ。「サボテンのある砂漠は北アメリカの一部の砂漠のみ」「もっとも乾燥したアタカマ砂漠では、1570年から1971年までの401年間、雨が降りませんでした」「目に入ってくる光を減らすため焚き火の炭を目の下に塗る」「サボテンのトゲは周囲に動きにくい空気の層を作り、蒸発のスピードを抑えている」「ラクダは10分間に100ℓの水を飲める」「卓越風によって三日月型にできた砂丘をバルハン砂丘といい、方位が分かる」他のシリーズも読みたい。2015/06/20