内容説明
新作を書くために、オンボロ屋敷をかりた作家のムッツリー。ところが、その屋敷には、11歳の少年シーモアとネコの影丸、そしてオリーブという名前のゆうれいが住んでいたのです―。手紙&メモ&新聞&イラストで作られた楽しいゆうれい物語!
著者等紹介
クライス,ケイト[クライス,ケイト] [Klise,Kate]
アメリカ合衆国イリノイ州ピオリア生まれ。ケイトが文、妹サラが絵を担当し、子どものころからいっしょに本をつくってきた。「ゆうれい作家はおおいそがし」シリーズの1巻は、アメリカの17もの州で児童文学賞にノミネートされた。現在、ミズーリ州ノーウッドでくらしている
クライス,M.サラ[クライス,M.サラ] [Klise,M.Sarah]
アメリカ合衆国イリノイ州ピオリア生まれ。姉ケイトが文、サラが絵を担当し、子どものころからいっしょに本をつくってきた。「ゆうれい作家はおおいそがし」シリーズの1巻は、アメリカの17もの州で児童文学賞にノミネートされた。現在、カリフォルニア州バークレーでくらしている
宮坂宏美[ミヤサカヒロミ]
弘前大学人文学部卒業。旅行会社勤務、雑誌のライターなどを経て翻訳者に。宮城県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小夜風
26
【図書館】クライス姉妹の絵本が良かったので、児童書もあるんだ~と手に取りました。開いてビックリ!全編手紙とメモと新聞とイラストで構成されたお話でした。こんなんでお話が理解出来るのかな?って少し心配でしたが、面白くてスラスラ読めました。11歳のシーモアを置き去りにした両親が最っ低(怒)!ですが、シーモア本人が楽しそうに暮らしてるのが救いですね。続編も全部こういう構成なのかな?読むのが楽しみです♪2015/01/12
かもめ通信
19
イグナチウス・B・ムッツリー氏は、ミステリ&パニック&ホラー小説作家。彼の代表作でもある「ゆうれい使い」シリーズは、子どもたちに大人気で既に12巻まで刊行されている。その夏、彼はシリーズの続編に取りかかるために、静かな環境で執筆に専念できる家を探していた。とにもかくにも少しばかり気分を変える必要があったのだ。なにしろ彼ときたらかれこれ20年もの間スランプにおちいっていたのだから!やまねこ翻訳クラブの宮坂宏美さんの訳。全編が手紙やメモやイラストやローカル新聞記事などで構成されているユニークな物語だった。2018/02/19
寧々子
13
横書き、手紙のやり取り、新聞、報告書、書きかけの原稿、といった形式で書かれていたので驚いたけど面白かった♪ その形式のせいで本のページ数の割には書かれている分量が少ないので、物語自体は薄味かなぁ~ 盛り上がりに欠けるまま終わってしまった感じで、大人の私には物足りなかった。 人の絵はイマイチだったけど表紙に描かれていた屋敷とか建物の絵は素敵だった♪ 見取り図付の人形の家に見立てた屋敷とか、思わず隅々まで見ちゃった♪ 巻末にあった「ビクトリア時代の家にあるもの」のイラストと解説も興味深かった♪2015/04/15
カヤ
9
すべて手紙や新聞で綴られた物語。すごく!おもしろかった!好みの!構成だった!!2017/05/21
ぽて
7
【スランプ中の児童文学作家・ムッツリーがひと夏の執筆活動の為に借りた家には、少年とネコ、それから幽霊が住んでいた!?】全編、手紙と新聞記事とで構成されている小説。最初は慣れないせいか、読み辛いというか読み進める気分が乗らなかったけど、慣れれば一気読みだった。人の話を聞かなくて、頑固で、典型的な嫌な親父だったムッツリーが徐々に変わっていくところや、親のせいで不幸な境遇にもめげずに楽しく暮らすシーモア少年の描く可愛らしい絵、ツンとしている姿が見えるかのような幽霊・オリーブ。最後はイイ感じにまとまって良かった。2015/01/19