内容説明
戦前のスピード感あふれる流線形車両はデザイン優先だったが、高度成長期に航空技術や空力を考慮して造形された高速鉄道車両、新幹線が登場。以来、新幹線の形は、トンネルやカーブが多い日本特有の環境下で、スピードだけでなくエネルギー効率や乗り心地、騒音削減などの課題に対応しながら進化を続けている。リニアにも言及し、デザインから機能で変化していくようになった高速車両の造形について、図版を豊富に使って紹介する。
目次
●目次
第1章 流線形の萌芽と隆盛
第2章 戦前の造形と空気力学理論
第3章 湘南電車から新幹線へ
第4章 世界初の高速列車・新幹線
第5章 JR発足後の東海道・山陽ライン
第6章 東京以北にも大進展する新幹線
第7章 最新の新幹線車両
第8章 造形技術の周辺
第9章 リニア新幹線の造形
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
8
鉄道については素人だが、テーマがスッキリとして、トリビアにならず面白かった。2017/07/08
Teo
4
世界の鉄道の流線型の歴史、そして今の新幹線の先頭形状がトンネルドンの問題の対応、そう言うのは何となく知ってはいたが、特に現代の新幹線の先頭形状がここまで計算されて今の形となっていると言うのを知れて良かった。遺伝的アルゴリズムの説明はあれじゃさっぱり分からないけど。それにしても新幹線の先頭形状は近年ほんとうに変わった。2020/01/10
TERRY
2
「鉄道における空気抵抗との戦い」という大きな流れの中で、新幹線の形態の進化を読み解く。鉄道の書籍にありがちな専門的過ぎる解説はないのでとても読みやすいが、ディープなファンには不満かも(笑)2018/07/31
yasu7777
1
★★★☆☆ 練馬2735-682021/04/17
インテリ金ちゃん
0
「Stream Line 」より「Wind Splitter」の方が速そうだ。3次元の曲面デザインはCADで楽になったろうけど、製造はなかなか大変そうだ。2017/12/17