出版社内容情報
むかしから、世界中で虫は食べられてきた。日本でも、今も食べている地域がある。どんなふうに食べられているのか、見てみよう。岐阜県の郷土料理のひとつに、「ヘボの甘露煮」というものがあります。「ヘボ」とはこの地方の呼び名で、クロスズメバチという種類のハチです。ハチを食べると聞くとおどろくかもしれませんが、むかしから、日本各地や世界中で、虫は食べられてきました。日本の一部の地域では、今も、季節のごちそうとして虫を食べているのです。いったい、どんなふうに虫を食べているのでしょうか。
横塚眞己人[ヨコツカマコト]
著・文・その他
内容説明
岐阜県などのある地域では、ハチの子を食べる習慣があります。おどろくかもしれませんが、むかしから、世界中で虫は食べられてきました。日本でも、季節のごちそうとして虫を食べているのです。いったい、どんなふうに食べているのでしょうか。
著者等紹介
横塚眞己人[ヨコツカマコト]
写真家。1957年横浜市生まれ。雑誌編集者を経て、現在はフリーランスの写真家として多方面で活躍中。日本写真家協会会員。ボルネオ保全トラストジャパン理事。著書に、日本絵本賞を受賞した『ゆらゆらチンアナゴ』(ほるぷ出版、江口絵理・文)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
78
《図書館》課題図書。山梨県でも食べると書いてあったけど知りませんでした。まさに自然の恵み。2019/10/07
アナクマ
62
岐阜県恵那・中津川でのハチ取り文化。追う、育てる、食べる、の3つが楽しみ要素。生業のベースが家族労働・農林業だった時代・場所の歳時記で、今に伝わる文化として。◉写真がいい。緑陰、杉の葉とイカ団子と蜂、くつろぐおっちゃん、獲物を手に誇らしげな家族。欲を言えば、取材対象の肉声をメインに構成した方が生き生きと伝わった気がします。◉虫食文化。日本ではいまだに罰ゲーム扱いが主流だろうか。「おどろくかもしれませんが、むかしから、世界中で虫は食べられてきました。日本でも…」という一文が、蛇足な遺物になればいいと思う。2019/07/30
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
この本を読んだ後に、たまたま実際のをテレビで観ました。虫は触るのも平気だけど、食するのは絶対無理だわ。長野や岐阜ではやはり食しているのでしょうか?2019/10/01
たまきら
38
秋に長野に行くと、道の駅にたくさん「はちのこ」が巣ごとならんでいます。どうしてこんなにたくさん供給できるのかな、と不思議に思っていたらなんと、そうでしたか!ハチの子を見た目で嫌がるお人もいらっしゃいますが、いや~本当に美味しいものでございますよ。娘は離乳食代わりにミツバチのオスの子を猫と奪い合って食べていました。非常に良い蛋白源なので、ネコの毛並みが一気によくなるんですよ~。ワクワクする一冊です。2019/08/02
かおりんご
33
写真絵本。読書感想文の中学年の部課題図書。蜂の子を食べる文化は知っていたし、蜂追いも知っていたけれど、とてもくわしく説明されていて、興味深かった。だからといって、食べたいとは思わないけれど。感想を書くとしたら、熱意や文化についてなのかな?2019/07/26