内容説明
『ボルカはねなしガチョウのぼうけん』『ガンピーさんのふなあそび』『ねえ、どれがいい?』『おじいちゃん』『旅するベッド』『エドワルド せかいでいちばんおぞましいおとこのこ』…世界中の子どもたちに愛されているケイト・グリーナウェイ賞作家・ジョン・バーニンガムが語る、ジョン・バーニンガムのすべて。
目次
ジョン・バーニンガムの絵本
ジョン・バーニンガム自伝
著者等紹介
バーニンガム,ジョン[バーニンガム,ジョン][Burningham,John]
1936年イギリスのサリー州に生まれる。若いころは、兵役を拒否し、さまざまな仕事をしながら世界中をまわった。その後、ロンドンにある美術学校に通いながらイラストの勉強をし、ポスターなどを描いていたが、はじめて手がけた絵本『ボルカ はねなしガチョウのぼうけん』でケイト・グリーナウェイ賞を受賞、絵本作家として鮮烈にデビューした。その後『ガンピーさんのふなあそび』で再度受賞し、この賞を2度受賞したはじめてのイラストレーターとなる
灰島かり[ハイジマカリ]
国際基督教大学卒業。英国のローハンプトン大学院で児童文学を学ぶ。白百合女子大学ほかで児童文学を教えるかたわら、子どもの本の翻訳・研究の仕事をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
66
英国を代表する絵本作家ジョン・バーニンガム氏の作品と人生を紹介した大型本。モーリス・センダック氏が寄せた序文が素晴らしいです。共に1950年代の下積み時代を経て60年代から活躍した作家さん。63年にジョンが『ボルカ はねなしガチョウのぼうけん』でデビューした同じ年に、モーリスの代表作『かいじゅうたちのいるところ』も出版されました。英国と米国で新しい絵本のスタイルを拓いた〈同志〉のメッセージは暖かい。子供~青年時代の思い出から、創作の裏話、制作の過程などを率直に紹介する語り口は、絵本の歴史を学ぶようです。2015/03/28
tokotoko
26
日曜日の午後にのんびりとめくった。何てのびのびした絵なんだろう!コミカルなんだけど、何だか上機嫌な表情の絵!絵本紹介を先にみることにした。ページをめくるたびに「うわぁ」。そして、どんどん絵のスケールが広がっていく。「クリスマスのおくりもの」の絵では、目が釘づけに!「くもの子どもたち」「フランス」の絵でも。そして、絵本のテーマもどんどん深まっていっているのに気づく。プロといわれる人も、人なんだから、成長し、変化し続けるのだなぁ!彼ならではの人生が、たくさんの作品が生んだんだ!わくわくをたくさんもらった。 2013/06/30
シュシュ
17
バーニンガムの自伝。絵もたくさん載っていて楽しめた。バーニンガムは、若い頃、徴兵に行かずに良心的兵役拒否者として様々な奉仕活動をした。大変な仕事もあったが、戦争に行くよりはずっといい。ヘレン・オクセンバリーと結婚していたなんて知らなかった! 二人で写っている写真がかわいらしかった。以前にヘレン・オクセンバリーの絵本をバーニンガムみたいだと感じたことがあったけど、そういうことだったのね。バーニンガムの本をまた読みたくなった。2014/11/08
ぐっち
12
うちにも「クリスマスのおくりもの」「いつもちこくのおとこのこジョン…」「コートニー」があります。ひょうひょうとした作風で大好きなのですが、作者のバーニンガムさんについては何の知識もありませんでした。トレーラーハウス、寄宿学校を転々、兵役免除の奉仕作業、地下鉄のポスターと、予想外の経歴。ガンピーさんにそっくりなご本人に、コートニーに似てる飼い犬。そしてクラシックカーに乗っているカッコいいご本人や、ジープに乗っている素敵な奥様と、ますますこの作家さんが好きになりました。次は「ガンピーさん」シリーズ読もうかな。2012/12/31
そらこ
7
英国絵本作家ジョン・バーニンガムの自伝。絵本やポスターなどの作品はもちろん、写真やポートフォリオなどが贅沢に載せられ、彼のユーモアに満ちた文章で、半生が書かれている。その文からは、ひょうひょうとした創作ぶりがうかがえる。きっと、ものすごい才能と観察眼、洞察力にあふれているのだ。子ども時代のトレーラーハウスでの暮らしや、兵役免除者としての奉仕作業など興味深い。『チキチキバンバン』のためにつくった車模型も感心した。2度も日本開催の万博で仕事をし、日本との繋がりが強い。彼の邦訳作品だけでも、順番に読み直したい。2025/07/19
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