マブニのアンマー―おきなわの母 (新版)

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 25X26cm
  • 商品コード 9784593560615
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

内容説明

一人息子を沖縄戦でなくした母マツは、息子の骨をさがして沖縄本島の南の丘マブニに何年もかよいつづけた。その間に、戦いで亡くなったいろんな骨が、マツに無念の思いを伝える。十一年目、ようやく息子の骨に再会できた。息子は、戦争はもうしないか、人間のすることじゃない、とうったえるのだった…。戦後60年、沖縄が経験した戦争の実相を語り継ぎ、命と平和のかけがえのなさをうったえる絵本、待望の復刊。

著者等紹介

赤座憲久[アカザノリヒサ]
1927年、岐阜市の郊外に生まれる。小学校で7年、盲学校で17年教員。現在、大垣女子短大の教授。主な本は、『目の見えぬ子ら』(岩波新書・毎日出版文化賞)など多数ある

北島新平[キタジマシンペイ]
1926年、福島県に生まれる。1944年長野県に移り、上京するまで県下の中学校で教鞭をとる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Smileえっちゃん

43
夫と一人息子もなくしたマツさん。終戦後、戦死したマブニの地の洞窟に息子の骨を探しに出かける。雨の日も風の日も…周りから気が違ってると言われながらも…たくさんの骨が無念さを訴えてくる。11年目にやっと巡り合えた。母親の愛の深さに胸が打たれます。戦争の悲惨さ、平和の大切さが伝わってきます。2023/07/30

anne@灯れ松明の火

27
図書館に行く途中、カーラジオで、「今日は、沖縄 慰霊の日」と聞き、関連の絵本を探した。一人息子を沖縄戦でなくした母(アンマー)マツは、息子の骨を探して、マブニ(地名)に通い続ける。周囲には気がふれたと思われても、決して諦めないマツ。途中、何人もの骨から声を聞き、供養してゆく。そして、11年目、とうとう息子の骨に再会できた! 母の愛の深さに胸打たれる。そして、戦争の悲惨さ、命の大切さ、平和の尊さを改めて感じる。絵は、北島新平さん。2020/06/23

おはなし会 芽ぶっく 

8
終戦後、戦死した息子の遺骨を探し続ける母。記録の残った歯の特徴だけを頼りに1つずつ確認していきます。そして11年…息子の遺骨に巡り合いました。これは奇跡ではなく、こつこつと探し続けた母親の愛情です。2019/06/27

ぺこ

5
終戦後、自分の息子の骨を11年も探し続けるアンマー(お母さん)の話。本当にたくさんの人が亡くなって、残された人も苦しい思いをしている。アンマーが息子のことを思い出す場面は胸が張り裂けそうになる。2015/08/07

Lesen

4
終戦後、マブニの洞穴で息子さんが命を絶たれたという事を聞いたお母さん。息子の骨を探しに行きます。 どうしてこの本を子供は借りて来たんだろ。読み聞かせる方も苦しいのだけれど。でも、命の大切さを教えてくれる本でもあるし、母の愛も感じさせてくれる本です。子供も読み終わった後は涙目になってました。2011/11/09

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