内容説明
長い鎖国の時代から、欧米列強が、アジアでの植民地獲得にしのぎを削る弱肉強食の世界にタイムスリップした日本は、何を目ざしたのか。開国から文明開化・富国強兵と近代化を急ぐ明治政府のもとで、民衆は何を考え、どのように行動したか。明治維新後の日本近代化の原点を、民衆の動きに視点をすえ、やさしい文章をつづることによって、明快に描き出している。
目次
第1章 鎖された国(プランターに入れられた大名;生かさぬように、殺さぬように)
第2章 新しい政府―「王政復古の大号令」(泰平の眠りをさます蒸汽船;錦の御旗)
第3章 明治憲法と自由民建運動(人の上に人はなし;絶対的な「天皇大権」憲法)
第4章 強引な富国強兵策の陰で(はおり、はかまの工女たち;北海道と沖縄)
第5章 明治政府の二大戦争(日清戦争;日露戦争)