ペニー・フロム・ヘブン

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784593533985
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

1953年夏、アメリカ・ニュージャージー州の小さな町。幼くして父親を亡くしたペニーは、母親と祖父母とのさびしい生活をおくっていた。父方の親戚はにぎやかな大家族だが、ふたつの正反対の家族のあいだには、わだかまりがあった。ある日、大けがをおったことをきっかけに、ペニーは父の死の真相を知るが…。ニューベリー賞オナー作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

joyjoy

7
著者の家族のエピソードをもとにしたフィクションだが、当時(1950年代)のイタリア系移民について知ることができてよかった。巻末のアルバム(ペニーのモデルとなった著者の祖母のものなど)からも、「家族」が感じられた。父の死にまつわる秘密やそれを背負って生きる家族の姿はせつないけれど、ペニーが常に愛されているので穏やかな気持ちで読み進められた。2023/02/17

アルラ

5
新聞のヤングアダルト向案内で気になった本。野球グローブをはめた少女の後ろ姿のイラストがきれいだ。ひろげると右手から同じくグローブを手にした少年が駆け寄ってくる。また折り返し分に「青空にもどってほしければ まず、雨にうたれなくちゃ」とある。50年代のアメリカ。11歳のペニーは周りの家族が何かを隠していることに気がつく。そしてついにある日、事故をきっかけに父の死の真実を知ろうとする。大人の入り口に立つ少女から見た戦争の悲劇、人々の深い心の傷が描かれる。しかし読後が爽やかなのは、愛がもたらした奇跡の物語だから…2011/07/14

菱沼

2
第二次世界大戦が終わってさほどたっていない時代。戦時中の、それまでの「普通の隣人」イタリア系移民への処遇は、日本名と日本語を強要された朝鮮人に対しての差別を思わせる。アメリカに限らず、世界は狭量であってほしくないのに。戦時中の通訳の悲しい顔について、ペニーが感じる「長崎のことを知ってしまったから」という思いは、この少女の誠実さとまっすぐな感性の現れている部分だと思う。『ハティのはてしない空』も、野球の好きな少女の物語だった。時代は第一次世界大戦の頃で、あれにはドイツ移民への差別が描かれていた。2016/12/18

Rio

1
なんだか切なくなって、読むのを何度もやめようとしてた。 でも、スッキリした状態で読んでみると、すごく魅力的な話だった。 2015/11/21

スノ

1
ミニシアター系の映画を見ている気分だった。2011/05/21

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