内容説明
「ぼくは静かに平和に暮らしたいのさ。だから、ぜーんぶ忘れることに決めたんだ。でも、ちょっと退屈。」人間のことばを話す象さんが新しい経験をもとめて町へ出かけると…ドイツの人気作家が問いかける“素敵な生活”あこがれを忘れない子どもと大人のための童話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
68
【児童書】大好きな児童文学者。人間の言葉を話す白いおじさん象とおばさん鴨の友情の物語。楽しいお話の中にはいつも現実的な苦味が。非常に社会性のある児童文学者で、今回は中年独身者の悲しみや苦悩、友人達との平和で静かな生活を描いている。荒井良二氏の挿絵は暖かい雰囲氣で可愛いらしい。922019/03/29
ヒラP@ehon.gohon
9
象さんはしあわせだったのだろうか?何だか追われてばかり、象さんは普通の象さんでいたかったのじゃないかな。 2018/10/05
たそがれ
2
最後のシーン、ベンチにすわって夕日が沈むのを眺めるのが一人じゃなくてふたりでというのがいい。2015/02/06
ぽんすけ
2
おじいさん象とおばちゃんカモの話。心優しい像だけど不器用、厭味ったらしいけれど優しい鴨の姿は、きっと現代社会を反映してるんだろうなあ・・・2009/06/26
ひつじ
0
象と鳥の話。題名によらず暗めな話だった。