出版社内容情報
『小倉百人一首』全首を、1首ずつ英訳。とともに解説することで歌への理解、和歌全体に対する理解がより深まる構成になっています。
【著者紹介】
杏林大学外国学部・国際協力研究科教授。專門は文学・翻訳・現代美術。20年以上の日本在住歴があり、日本の若手アーティストの支援活動も行っている。百人一首を英訳した著書『英詩訳・百人一首 香り立つやまとごころ』は、日本翻訳文化特別賞、日米友好基金日本文学翻訳賞を受賞。
目次
秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ―天智天皇
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山―持統天皇
足引の山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む―柿本人麿
田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ―山辺赤人
奥山にもみぢふみわけ鳴く鹿の声聞くときぞ秋はかなしき―猿丸大夫
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける―中納言家持
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも―安倍仲麻呂
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり―喜撰法師
花の色はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに―小野小町
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関―蝉丸〔ほか〕
著者等紹介
マクミラン,ピーター・ジェイ[マクミラン,ピータージェイ]
翻訳家・詩人・アーティスト。アイルランド出身。杏林大学客員教授。『百人一首』を英訳した著書が、日米両国で、翻訳賞を受賞。版画家としては「新・富嶽三十六景」を制作するなど、さまざまな分野にわたり、活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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