感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおた
9
五味川純平原作の戦争もの。志ある若者夫婦が満州で奴隷労働の監督となる。理を諭せば伝わると主張する主人公に対し、日本人は冷笑し、中国人は不審のまなざしを隠さない。良心が社会に飲み込まれていき、リチャード・フラナガンでも感じた、全てが無能なシステムの元にで戦争に突入していく絶望感が、見事な劇画で繰り広げられる。ほるぷ平和漫画シリーズはぜひ語り継がれるべき名作揃い。2018/08/27
金吾庄左ェ門
0
作者や出版社は日本軍の悪逆非道を誇張して伝えたかったのでしょうが、そう簡単には騙されません。だいたい原作通りに話は終わりません。梶が招集されてお終いです。 日本が悪いと思わせる前に、作中に悪いことをしている朝鮮人の張や中国人の陳の図々しい母親を出したのは間違いでしょう。ちなみ陳は名ではなく呼び名らしく母親も「陳陳」なんて言って別れを惜しみます。作者が狙ったのかどうかはわかりませんが(笑)2024/09/16