内容説明
むかし,それはそれは美しいワシリーサという女の子がいました。その女の子が八つのとき,やさしいお母さんが,女の子の手に一つの人形を手わたして息を引き取りました。やがて女の子は,いじのわるいまま母とその二人の娘のもとで暮らすことになりました。三人からいじめられ,ひどいしうちを受けながら働かされるワシリーサ……そのワシリーサを,実母からさずかった魔法の人形が,大かつやくをして救い,最後に王さまのおきさきにさせるまでの,いわばロシア版シンデレラ物語。20世紀初頭につくられた,ロシアの民衆芸術と民話の香りがあふれる美しい大型絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@猫と共に生きる
60
読み友様からのご紹介本です📙ロシアの山姥、バーバ・ヤガー登場!継母と義姉妹に徹底的に苛められる村一番の美人、ワシリーサ。でも亡き母のお人形が守ってくれているのが救い。彼女らにバーバが棲む森へ火種を貰いに行く様に強要されるが、バーバは仕事を片付けたら食べないと言う。大量の仕事はお人形がやってくれ、無事解放された時、髑髏を持って帰宅し、、、ロシア版シンデレラ。ワシリーサはその美しさで王様に見染められお妃になる。美し過ぎる挿絵が本当に素敵。2024/02/20
たまきら
30
大好きなお話を、こんなに格調高い挿絵で読めるとは…!ワクワクしながら読みました。かしこいワシリーサには色々な種類がありますが、ババヤガーが出てくるこのバージョン大好きです。他にもあったら読みたい!2023/12/24
ソバージュ
8
この本を手に取りたくて図書館に1年ぶりに行く。まず大判サイズに驚く。挿絵は前読のビリービンの本で見た素敵な絵で、登場人物のバーバ・ヤガーのキャラが誠に興味深いこと!2020/04/01
りぃ
4
どの場面に注意が向くかは人それぞれだろうが、私は「多くを知れば早く老ける」というセリフがどうにも気になってしまった。今の私たち、情報に溢れる時代を生きる私たちは早く老けるのだろうか。2020/06/05
sa-ki
0
ロシア版シンデレラストーリー。継母と継姉たちのいじめからワシリーサを助けてくれるのは、魔法使いではなく実母の形見の人形。母の思いが宿ってるのか不思議な力を持つ人形の存在は、心強い半面ちょっぴり怖かった。ワシリーサが人形に頼り過ぎなところも多少引っ掛かる。ビリービンの美麗な挿絵が大きく、じっくり堪能できるのは嬉しい。最後のなぞなぞには何の意味があるのか謎。2009/08/30