内容説明
エルドリッジ通りのシナゴーグのかべの中に、小さな小さな人たちが住んでいました。ミンディは、ユダヤ教のおまつり、ハヌカのために、ネコにおそわれる危険をおかして、ろうそくをとりにいくことにしましたが…。細部まで丁寧に描かれた絵が魅力のバーバラ・マクリントックの絵本。楽しみながら、異文化について知ることができます。
著者等紹介
キメル,エリック・A.[キメル,エリックA.][Kimmel,Eric A.]
米国ニューヨーク州生まれ。子どものころに見たエルドリッジ通りのシナゴーグを鮮明に覚えていて、この物語を書きはじめてすぐにミンディたち一家の家はそこにしようと思いついた。これまでに60冊以上のこどもの本を書き、コルデコット賞オナーなど、多くの賞を受賞している
マクリントック,バーバラ[マクリントック,バーバラ][McClintock,Barbara]
米国ニュージャージー州生まれ。19歳で絵本作家になるためニューヨークに移る。現在は、家族と2ひきのネコとともにコネチカット州に住む
福本友美子[フクモトユミコ]
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Maiラピ
27
お話はジブリの借りぐらしのアリエッティ、もしくその元となったメアリーノートンの「床下の小人たち」っぽい設定。絵はあの『ないしょのおともだち』のバーバラ・マクリントックですよ~´ω`*ユダヤ教のおまつりハヌカの様子、エルドリッジ通りのシナゴーグなどでの暮らしぶりが詳細に描き込まれてます・・・がなんと言っても登場するネコがすごいです☆彡2012/11/16
小夜風
25
【図書館】バーバラ・マクリントックの絵目当てで借りました。アリエッティみたい!って思いました(笑)。小人たちの生活の家具や小物が凄く可愛い♪ユダヤ教について何も知らなかったけど、楽しく読めました。2014/11/19
sui
23
ニューヨークのユダヤ教の大きな教会堂に住む、小さな小さなクレイン一家のお話です。読んでいて思い出すのは、やっぱりアリエッティ。ユダヤ教とは無縁で、何の知識もなかったので・・・ハヌカ祭りやロウソクの必要性、知識があったらもっと楽しめたかなー。それにしても。切手の絵、ボタンの壁飾り、インテリアの何て素敵なこと!こんなに可愛い生活を見せられたら、小さなものが捨てられなくなってしまいそうです。2016/11/03
花林糖
16
シナゴーク(ユダヤ教の教会)に住んでいる小人達のお話。マクリントックの細密に描かれた絵がとても魅力的。おじいちゃんが面白い。2015/12/02
遠い日
14
マクリントックの濃やかな絵を堪能する。ユダヤの人々の12月、ハヌカ祭りへの気持ちの昂りがじゅうぶんうかかがえる。『床下の小人たち』を彷彿とさせる物語に魅了される。小さなミンディがシナゴーグの教会堂に出向いてするミッションは、手に汗握る大活躍。どのページの絵も、細かく描き込まれているのに、いきいきと輝いていて美しく見飽きない。おじいちゃんの気風のよさも見もの。2012/11/21