内容説明
想像してごらん。海のためいき、波のささやき、スーツケースからこぼれだしあなたを夢の世界へつれてゆく、そんな場所を…。カナダの画家ロブ・ゴンサルヴェスがえがく、ここでもあそこでもない、不思議な場所。想像力にみちたイラストレーションが、見るものを奇妙な世界へさそいこむ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
145
セーラ・トムソンの3冊目の絵本を読みました。物語としてはあまりないような感じですが、この作家の絵本は見ているだけで楽しくなります。どなたかも書いておられましたがまさしくエッシャーの世界です。エッシャーほど無機質的な感じではなく、自然の景観などが主体なのであれ、いつ変わったのだろうとしばらくして気づくような感じです。2015/11/28
けんとまん1007
95
だまし絵の世界ですね。面白い。何となく、ほんわかと感じられる部分もあって、こんなだまし絵なら、いくら見ていても飽きないなあー。想像と創造が、ここから、拡がるような印象。ということは、もしかすると、見ている時の自分の状態で、いろんな見え方・感じ方がするのではと思う。そう思うと、深いなあ~と。2015/12/05
ままこ
92
ここは確かにどこでもない場所だ。山であって海。空であって陸地。冬から春への滑走。イマジネーション豊かな言葉と緻密な騙し絵の空想世界を楽しめる。2019/07/06
たいぱぱ
91
これは良いわ〜!こういうの大好きです!友達に「コールドプレイの『Up&Up』という曲のPVが凄いから見てみて」とオススメしたんです。そしたら友達が見てくれて、このロブ・ゴンサルヴェスの絵本を思い出したと教えてくれたんです。早速図書館で借りてきたら、まさにそんな感じ!だまし絵なんだけど夢がある。想像が広がる。桜が咲き誇る上をスキーする人々。本を積み上げて宮殿を作ってる人。森林の緑と雪でチェス盤にする子供とおじいさん。部屋の中に海辺がありソファで寝る女性。心の世界が広がり、そして暖かくなる絵本。オススメです!2021/03/25
南北
89
読友さん本。騙し絵もしくはトリックアートの絵本。雪道が満開の花に変わったり、室内の風景が屋外になったり、波頭が山の冠雪になったりする。絵本も久しぶりに読みました。夏の疲れた頭にはちょうどいい気分転換になります。2020/09/01
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- 和書
- 星霜を渡る