内容説明
少年の、愛犬やかえるくんやカメくんにたいする愛情は平等なものです。ところが、とつぜん、べつのかえるがあらわれて、この平等な愛情をぶちこわします。かえるくんは、この新しいかえるくんがなかまにくわわったことをきらい、なんとかそいつを追いだそうとゆかいな努力をつづけます。…文字のないよさが、このおはなしを、いっそうあたたかく楽しいものにしており、子どもたちはなんどもこれらの絵をみては笑いころげることでしょう。
著者等紹介
メイヤー,マーサー[メイヤー,マーサー][Mayer,Mercer]
1943年、アメリカ・アーカンサス州リトル・ロックに生まれ、ハワイで育った。現在は、コネチカット州レクスベリイの、古い植民地風の農家に住む。作家活動に入る前は、電気掃除機や火災報知器、冷凍庫のセールスや広告代理店のアート・ディレクターなどの仕事を経験した。ホノルル芸術学院とニューヨークの芸術学生同盟で絵を学ぶ。「かえるくんのほん」が処女作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コジターレ
6
かえるくんのほん6。かえるくんはホントわがままな子。でも、少年と犬と亀からちゃんと怒られ、最後には仲直り。文字なし絵本は初めてだったけど、動物も含めて表情豊かに描かれているから、かえってメッセージ性が伝わりやすい絵本だと思った。2016/03/05
葉鳥
5
かえるくんのほんシリーズ6。少年の家に後輩かえるくんが。嫉妬心からか後輩かえるくんを何度も邪険にするかえるくんのお話。マーサー・メイヤーさんの他の作品も読んでみたいな。2024/05/26
遠い日
4
梅雨明けを待ちつつ、かえる本を。「かえるくんのほん」シリーズ6。字のない絵本。すっかり仲よしになった少年と犬とかえるくんとカメでしたが、なんと!少年が新しい友だちとして、小さなかえるをプレゼントされてしまいます。少年たちは喜ぶものの、かえるくんのジェラシーがめらめらと燃え上がり。とにかく小さいかえるを追い出しにかかります。意地悪くあたり、拗ねるわ、蹴るわ、睨むわ……。少年たちがいくら宥めても聞く耳持たず。不穏な空気の中、けろっと戻ってきた小さいかえる。いいやつなんです。2023/07/02
遠い日
3
かえるくんの嫉妬。少年のもとに贈られた箱から、小さなかえるが出現。これがかえるくんの不興を買う。いくら少年に叱られても、小さいかえるを追い出そうと、さまざまな意地悪を繰り広げる。かえるくんの必死さも、仲を収めようと躍起になる少年の気持ちも、いじらしくなる。みんなをひどくがっかりさせたかえるくんは、やっと新しい仲間を認めたようだ。文字がないだけに、その感情がかえって瑞々しく伝わる。2014/04/01
ヒラP@ehon.gohon
0
カエルくんにガールフレンドを見つけてあげようとした少年でしたが、カエルくんのひがみに邪魔されて逆効果。 何においても、カエルくんは新しい仲間に意地悪します。 カエルくんの気持ちも少年の気持ちも分かるので、何だか切ないお話です。 丸く収まって良かったけれど、言葉無しのこのお話で、子どもたちは人間関係を学ぶのでしょうか? 2013/09/04