内容説明
生まれつき、羽のはえていないガチョウの女の子、ボルカ。せっかく毛あみのセーターをあんでもらっても、仲間はずれにされて、とうとうひとりぼっちになってしまいます…。バーニンガムのデビュー作で、1964年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作。4歳から。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
本と映画
30
キューガーデンに行ったら絵本の中のガチョウに会える(かもしれない)なんて、英国生まれらしくていいなあ。この線描、好きです。2014/10/12
Miki
21
みんなちがって、みんないい。金子みすゞさんの詩を思い出した。自分がボルカのときは、頑張ろう。自分がフェルディナンドのときは、ボルカと一緒にいてあげよう。いつでも、一人じゃないよ。2014/03/16
マツユキ
20
図書館で見つけたら読んでしまうジョン・バー人ガム。仲の良いガチョウ夫婦の間に生まれた子供たちの中で、ボルカだけは羽がなく…。心配する両親ですが、そこで止まっちゃったのね。家族と一緒にいることが、幸せじゃない。新しい出会いに感謝して、前向きに頑張る主人公に感動しました。2023/03/02
シュシュ
18
羽のはえてこないガチョウ、ボルカの話。お母さんガチョウの手編みの羽を着ているボルカは、泳ぐことも飛ぶこともできず、おまけに、冬になり仲間や家族がみんな渡って行ったのに一緒に行くことができなかった。一人ぼっちになったボルカは、船にのり、新しい仲間と出会い、ロンドンのキュー植物園にたどり着く。バーニンガムの若い頃の作品で、ガンピーさんなどとは少し絵の感じが違っいて、これはこれでまたよかった。木島始さんの訳もよかった。特に、ボルカの両親の名前を『ポッテリピョン夫妻』と訳すあたりがいいなあと思う。2014/11/09
ヒラP@ehon.gohon
16
最初はとても残酷な物語だと思いました。 羽を持たずに生まれたガチョウのボルカは、同じ生活ができないばかりか、渡り鳥として飛び立つ仲間たちから置き去りにされ、忘れられてしまいました。 ボルカは、ファウラーとの幸運な出合いと、マッカリスター船長の手厚い支援のおかげで、自分の生きられる場所に落ち着くことが出来ました。 障害者支援に関わっているからか、とても重く感動的な絵本だと思いました。2017/11/30