内容説明
ちいさなひつじのフリスカは、ちいさいためにいつも仲間にばかにされ、悲しくってたまりません。からだを大きくみせようとするのですが、どれもうまくいきません。そんなある日、おなかをすかせたオオカミがやってきて…。4歳から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
27
体が小さいことって、相当な劣等感なのでしょう。 でも、フリスカは他のひつじにない強さを持っていました。 きっと小さいからこその負けん気魂なのですね。 人と違うことを、人とは違うスケールで測ることの大切さを教えられたような気がします。2022/01/24
いろ
15
子羊フリスカは,皆のように大きくならず小さいままで,からかわれている。色々工夫するけどうまくいかない。ある日…というお話。羊の表情が何とも言えずユーモラスで好き。フリスカの,皆と同じように見せようとする工夫も,可愛らしくてほっこり。先に1人読みした7歳男児,フリスカが「がぶっ!」する場面を開いてみせて「ほら!フリスカ凄いよね!」勇敢なフリスカに興奮^^ 後書きにもあるけど,影がいい。夕焼けマジックや狼の勘違いにも助けられたけど,やっぱりフリスカの勇気こそが,皆の態度を変える力になったんだね。2015/04/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
仲間のひつじたちは成長しどんどん大きくなっていくのに、フリスカは小さいまま。からかわれるのが嫌で大きく見せようと様々な努力をしますが報われません。けれど小さくたって勇気のある行動をすることで仲間に認められることに…。 ほるぷ出版ならではの紙芝居 https://bookmeter.com/books/19296171 もあるので読み比べしました。2022/11/04
riviere(りびえーる)
11
今年の干支ひつじが出てくる絵本。『はじめてのふゆごもり』を読んで以来心ひかれる著者ロブ・ルイス。ほんわかマンガ的な登場人物の絵とのどかなストーリーに対して繊細で配慮の行き届いた背景は不思議な安心感と暖かさを感じさせます。あとがきは翻訳者の金原瑞人さんですが、私が以前から思っていたことをズバリ言い当てていてルイスの魅力を再認識しました。2015/01/13
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
10
仲間の羊より体の小さいフリスカが、一生懸命に体を大きく見せようとする色んなアイデアが面白いです。いつも他の羊に馬鹿にされていたけれどある時から変わっていく。ちょっとした勇気で自信がついていくんだなぁと。子育てにも通ずるものがあり、良いお話でした。2015/12/06