感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
90
ハンス・クリスチャン・アンデルセン作、マーガレット・クロフォード・マロ―二―再話、ラズロ・ガル絵、桂宥子訳。読み聞かせには長いが絵が素晴らしい▽6人の人魚姫の中で一番末の人魚姫は15歳になって海の上を見に行く。船の上で王子の16歳の誕生日パーティーが盛大におこなわれていたが、嵐になり船は難破してしまう。溺れかけた王子を助けた人魚姫は人間を好きになり、王子に会うために薬を飲む。痛む足、失くした声を悲しむことなく王子に寄りそうが、王子は他の姫と結婚してしまう。人魚姫は空気の精になって、涙する▽1985年発行2025/05/27
ann
54
子供時代に読んだ名作童話を読み返したい年齢になってきた。まずはコレ!絵も訳の解釈も素晴らしい。今だからこそわかりすぎる、いろいろな愛の形。存在の意義。悲しい誤解。無償の尽くし。そばにいることの嬉しさと背中合わせの哀しみ。結末は哀しいけれど、久しぶりに温かい涙が出たのがうれしかった。2016/12/27
小夜風
22
【図書館】王子が、自分を助けたのは修道院の娘だから、二度と会うことはないと思って、代わりに人魚姫のことを愛そうとしていた…ことに驚きました。そんな幸せなひとときが、人魚姫にもあったのですね。でも、もしかしたらそれこそ地獄の苦しみだったかも…。それとも好きな人と一緒にいられるだけで幸せだったかな?人魚姫の気持ちを思うと切なくて苦しくなります。絵が本当に美しい人魚姫でした。2015/04/08
さきん
21
アンデルセンの童話に比較的忠実な絵本。最期、愛が成就せずとも魂になって空気の精になり、善行を積めば天国に行けるという下りは、キリスト教らしいと思った。2016/12/06
ヒラP@ehon.gohon
11
【再読】大人のための絵本2023/04/28
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