内容説明
あるひ、わかいわにが、さるをいっぴき、つかまえてやろうと、けっしんしました。「さるは、すばしっこいだろう。でも、おれは、それよりずっとりこうなわになんだ」と、わかいわには、としよりのものしりのわににいばっていいました。わには、マンゴーのきのいちばんたかいえだによくとびうつっては、そのさきでうれたみをたべているさるが、きにいりました。「あいつこそ、おれのたべたいやつだ!」そうわには、ひそかにおもいました。ところが―そのさるは、そうはおもってくれませんでした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
48
インドの寓話。さるとわにの知恵比べ。さるを食べたいワニと、賢くて機転の利くさるの駆け引きが面白いです。わたしならこの猿には負けそう(笑)。絵が味わいがあります。2018/11/30
かおりんご
39
読み聞かせ(253)猿をねらうワニと、ワニから逃げようとする猿の駆け引き。猿が賢い!すごいっと言ってました。2014/12/24
annzuhime
36
院内のプレイルームの棚から。小学5年生の長女と一緒に。インドの寓話集であるジャータカ物語の一つ。若いワニがマンゴーの木にいるサルを捕まえて食べようとするお話。ワニとサルとの知恵比べ。表紙を見て、長女は因幡の白兎のような展開を想像したらしい。結末は違ったけど、面白かったと。マンゴーの木に住むサルって幻想的でいいね。2025/03/05
ヒラP@ehon.gohon
26
さるはその知恵で、危機を2度も乗り越えました。 前半は、日本にもある昔話の「猿の肝」に煮ていましたが、後半でその上を行くお話になりました。 機転を利かせてわにから逃れることのできたさるは、用心深さも身につけました。 してやったりの後の油断は禁物だと教えられたような気がします。 ガルドンさんの絵は、少し皮肉っぽいところが好きです。2021/12/01
ほんわか・かめ
26
昔話『さるの生き肝』に似たお話。更にその後もお話が続き、やっぱり猿が一枚上手なんだよなぁ。ジャータカ物語(いろいろな動物の姿で現れるブッダの前生を語る古いインドの寓話集)。判型も大きいし絵も良い。ぜひ読み聞かせに使いたい。〈1976/2004改訂新版/ほるぷ出版〉2021/02/21
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- 和書
- 本多忠勝 人物文庫