きょうはよいてんき

きょうはよいてんき

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  • サイズ A5変判/ページ数 1冊/高さ 21X27cm
  • 商品コード 9784593500222
  • NDC分類 E

内容説明

よい天気につられて散歩に出た狐は、のどが渇きました。薪を拾っていたおばあさんのミルクを飲んでしまったから、さあ大変。怒ったおばあさんに尻尾を切りとられてしまいます。ミルクを返したら尻尾を返してやろうといわれて、狐は泣く泣く牛を探しにいきます。ところが牛はミルクをただではくれません。牛には草を、原っぱには水を、小川には水差しを、娘には青いガラス玉を…つぎからつぎへと交換条件を出されて泣きだしたところに、親切な粉挽きが小麦をくれました。それをにわとりに、にわとりの卵を行商人に…と交換をかさねてミルクを手に入れ、おばあさんに返して、やっと尻尾をもと通りにぬいつけてもらい、狐は森の向こうの仲間のところへ戻って行きました。アルメニアの民話を素材にしたストーリーが、詩情豊かな絵によってよく生きています。この作品は、年間もっともすぐれた絵本に与えられるコルデコット賞を受賞。3歳から。

著者等紹介

ホグロギアン,ナニー[ホグロギアン,ナニー][Hogrogian,Nonny]
アメリカでもっとも権威のあるコルデコット賞を、2度も受賞。1966年に“Always Room for One More”、そして1972年に『きょうはよいてんき』でその栄光をかちとった。ニューヨーク市に生まれ、ハンター・カレッジで絵を学ぶと、はじめは主として子どもの本の装幀をしていた。次第に絵本の絵を手がけるようになり、今では絵本に専念し、残った時間は、ニュー・ハンプシャー州ライム・センターの18世紀に建てられた農家で絵を描いたり、庭の手入れや家事を楽しんでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ🍀

138
おばあさんに貸しを作ってしまったキツネさん。元々は軽い気持ちでやってしまい、それがどんどん取り返しがつかないことだと気づき、焦り始めて歩き回る。牛にも草にもニワトリにも、お姉さんにもおじさんにも相談するが、なかなか話を聞いてくれない。とうとう泣き出したとき、ようやく無償の愛を与えてくれる人がいた。…欲するときはそれしか見えず、後先考えず、得る術しか探さない。みんなそれぞれの事情があり自分のために生きている世界。残酷なようで現実。…きょうもよいてんき。暖かくて喉が渇くけれど、キツネさん、今度は気をつけてね。2021/05/26

モリー

67
いい歳して情けないのですが、泣きそうになりました。同時に勇気を貰いました。本当に素晴らしい作品だと私は思います。残念ながら、図書館の書庫で眠っていました。英語版を読了してからこちらを読み直しました。子供たちは、きっとキツネの優しい語り口に親しみを覚えるでしょう。しかし、その反面、キツネの切実さや、諦めかけているキツネの悲しみが伝わりにくくなっているようにも感じました。2021/01/30

とよぽん

41
タイトルに反して、内容は厳しいお話だった。絵がとても良かった。キツネの表情にも感情がよく表され、繰り返しのあるストーリーに、そろそろ転機がくるかなと。まあ、それにしてもおばあさんの残酷なこと! 2020/06/23

魚京童!

22
いいひとでした。その一言で解決していいのか?きょうはよいてんきかもしれないけど、そうじゃない。その人だけが損をする。それがいいかわるかかわからない。私には。だって。でもそうれはいけない。とおもう。わからないけど。そうじゃない。そう思う。それはいけない。だって誰かが損をするから。天から見て。いろいろな見地から。それはいけないと思うと思うのだけど。酔ったからいいのかも。2018/11/17

おはなし会 芽ぶっく 

16
『おばあさんとぶた』 https://bookmeter.com/books/206322 のような展開。おばあさんのミルクを飲んでしまったきつねは、尻尾を切り取られました。なんとか元通りにして欲しいと頼むと、ミルクを返してくれたら、といわれ牛のところへ行きます…。牛・はらっぱ・おがわ・むすめ・ものうり・にわとり・こなひきのおじいさんとお願いに行くきつね。 【1972年 コールデコット賞 】(日本で翻訳された絵本)2021/03/15

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