出版社内容情報
だれもほしがらない、雑種でじいさんいぬのコートニー。
でもコートニーはすてきだよ。
うちが火事になったときだって、逃げおくれた赤ん坊を助け出してくれた。
なのに、ある日とつぜんコートニーは姿を消してしまったんだ……。
1995年刊のバーニンガムの傑作絵本が、新版として生まれかわりました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルピナスさん
68
犬が欲しいという子供達が選んだのは、誰からも欲しがられなかった犬、コートニー。子供達に愛され家族として楽しく生活するどころか、親は結構彼に助けられているのに(彼は音楽を奏でることができ、家事全般お手のもの)、コートニーがいなくなってしまうと、親は「やっぱり血統が良くないと、頼りにならない」とのたまう。ジョン・バーニンガム氏は、目の前の存在をフラットな目で見られる子供に対し、家柄・学歴等の裏付けがあってしか人を見られない大人を思いっきり皮肉ったのだろう。最後は「コートニーに決まっている!」と叫びたくなる一冊2023/07/11
とよぽん
56
なかなか深い意味を感じさせる物語だった。1995年初版、2020年新版の絵本。ピンクのトランクを持ってきたコートニーは、保護犬の中で誰にも選ばれないおじいさん犬だ。子どもたちが犬を飼いたいと嘆願してもらい受けてきたら・・・不思議すてきなコートニー。これって、何の象徴なんだろう?2024/08/18
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
56
犬を欲しがった子供達が収容所から選んできたのは、両親の希望である血統書でなく、誰も欲しがらない雑種のおじいさん犬のコートニー。でもコートニーはとても素敵な魅力いっぱいの犬だった。年をとっていても素敵な魅力や特技がある。そんな事も分からず、上っ面、外見だけを重視する事に対する揶揄なのかなぁーと感じました。2021/02/25
ぶんこ
46
犬を飼いたかった子どもたちが選んだのは、誰も選ばない雑種のおじいさん犬コートニー!なんて素敵な子どもたちでしょう。ウルウル。このコートニー、なんと家事全般から子守り、ヴァイオリンまで弾けちゃいます。火事になった時は、赤ちゃんを助けます。それなのに、コートニーは姿を消してしまいます。なんで?そして夏になり一家は海へ。そこでボートが流されてしまいますが、誰かが岸に戻してくれました。後ろの山の途中に犬。コートニー!2024/10/22
どあら
40
図書館で借りて読了。老犬なのに、スペシャルなスキルを持つワンコなのが素晴らしいなぁ👍2021/04/27