出版社内容情報
リカは、いつも、なんでも、一生懸命ながんばりやです。ところがある日、ベッドから起き上がれなくなりました。顔をあらうのも「めんどくさい」と思うのです……。震災や紛争によってPTSDを持つ子どもたちのために研究された、認知行動療法を基にした、安心につながる絵本。
内容説明
こわいなあ…ふあんでいっぱい…なんだかくるしいよ…だれだって、そんなときあるよね そんなとき、どうしたらいいかな このほんのなかにヒントがあるよ よんで、じっさいにやってみてね!
著者等紹介
松丸未来[マツマルミキ]
東京都生まれ。英国レディング大学心理学部、上智大学大学院文学研究科心理学修士課程修了。東京大学心理教育相談室臨床相談員を経て、公立・私立小中学校スクールカウンセラー、東京認知行動療法センターで臨床活動を行なっている
長谷川知子[ハセガワトモコ]
北海道生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。高校の美術教師等を経て画家、絵本作家に。『ひつじぐものむこうに』(文研出版)で第26回サンケイ児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
62
絵本。行きしぶり不登校初期への理解が広まりますように▽いつも元気に犬の散歩をしていたリカは、最近体が重く感じていた。お手伝いも勉強も習い事もいっぱいしていたリカは突然「めんどくさいなぁ」と言い出して学校を休む。ごろごろと寝てばかりいるようになる▽お医者は「疲れちゃったんだね、美味しいもの食べて、たくさん寝て、すこしのんびりするといいね」と言う。お母さんもお父さんも心配するけれど…。「そうして、どのくらいの日がすぎたでしょうか」▽巻末に、認知行動療法について解説あり。マインドフルネスについての説明あり。良本2023/10/02
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
31
主人公のリカは一生懸命で頑張り屋で元気な女の子。ある時、ベッドから起きれなくなった。そして、病院の先生の言う通り、しばらく休養したら、ある日味噌汁の匂いでお腹が空いた。リカちゃんは小児うつだったのかな。頑張りすぎて心が疲れちゃったのかな。でも理解してくれる親や医師がいて、行動変容できるようになった。理解してくれる人の存在は大切ですね。2021/08/08
ふじ
12
これはいい絵本。前のトラウマに対応する、も良かったけれど、これもわかりやすい物語と、最後に認知行動療法の解説が載っていて、理解と実践を助けてくれる。がんばりやの女の子が、ある日突然「めんどくさい」何もできなくなったらどうするか。親として、あるがままを見守れるだろうか。でも、巻末にもあったが、親もストレスフルだから、こんな心の休養が取れたらなって思う人もいるんじゃなかろうか。2024/08/07
マグロのお刺身
3
絵本。3,4年生の時もこんな目してたかなー2022/03/07
ぷろちゃ
2
認知行動療法の理論をもとにした絵本。今回は「行動活性化」「マインドフルネス」の考え方がベース。しっかり休養して回復してきたら、徐々にしたいことをして心にも体にも良い循環を促していく。2022/01/22