出版社内容情報
まーくんは、一年生になりました。学校では、勉強や掃除など、ちゃんと頑張っています。お母さんとは、一年生になったらひとりで眠るという約束をしていました。それもがんばろうと思ったのですが……。震災や紛争によってPTSDを持つ子どもたちのために研究された、認知行動療法を基にした、安心につながる絵本。
内容説明
こわいなあ…ふあんでいっぱい…なんだかくるしいよ…。だれだって、そんなときあるよね。そんなとき、どうしたらいいかな。このほんのなかにヒントがあるよ。よんで、じっさいにやってみてね!
著者等紹介
松丸未来[マツマルミキ]
東京都生まれ。英国レディング大学心理学部、上智大学大学院文学研究科心理学修士課程修了。東京大学心理教育相談室臨床相談員を経て、公立・私立小中学校スクールカウンセラー、東京認知行動療法センターで臨床活動を行なっている
つちだよしはる[ツチダヨシハル]
土田義晴。山形県生まれ。日本大学芸術学部卒業。中谷貞彦・千代子夫妻に師事し、子どもの本の世界に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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zero1
55
【認知行動療法】を絵本で表現(後述)。小1の【まーくん】は今夜からひとりで寝られるのか。言葉では伝えられない子に対する【アサーション】。現実を知り気持ちを伝える。提案にNOなら代案。我々が気づかないだけで子は【怖い】というSOSを出している。ストレスをリラックスに変え行動活性。小さな事のようで心理的には大冒険。私も小学生を指導する立場。この深い世界を学ばなければ。いいきっかけをもらった。2022/01/04
ユコリロ
2
いい子で頑張っている子どもは、ネガティブな感情をあらわにするのが少し苦手かもしれない。この本を読むことで、心の緩め方を知れるのか、好んで読んでいる。私も読んでいて、子どもの心の成長と不安に気づけないことがあるのだと知れてよかった。2024/08/07
ぷろちゃ
1
子どものための認知行動療法の絵本。良い子過ぎると「べき思考」が強いから、我慢しちゃいがち。大人が、子どものSOSに気付いて、SOSを出せたことを褒めたり認めたり、SOSに対して助けたりすることで、子どもが大人になって困った時に助けを求める力に繋がっていくんだろうなーと思う。2021/11/24