出版社内容情報
むかし、アイルランドはエリンと呼ばれ、エリンの王国をまもるためにフィアンナ騎士団はあった。騎士団長フィン・マックールは、未来を見通し、病をいやす不思議な力を持っていた。
イギリス児童文学の異才サトクリフがあたらしく語りなおした、ケルト神話の英雄譚。
内容説明
むかし、アイルランドはエリンと呼ばれ、エリンの王国をまもるためにフィアンナ騎士団はあった。騎士団長フィン・マックールは、未来を見通し、病をいやす不思議な力を持っていた。イギリス児童文学の異才サトクリフがあたらしく語りなおした、ケルト神話の英雄譚。
著者等紹介
サトクリフ,ローズマリー[サトクリフ,ローズマリー] [Sutcliff,Rosemary]
1920‐92。イギリスの児童文学者、小説家。『第九軍団のワシ』『銀の枝』『ともしびをかかげて』(59年カーネギー賞受賞)(以上、岩波書店)のローマン・ブリテン三部作で、歴史小説家としての地位を確立。数多くの長編、ラジオの脚本、イギリスの伝説の再話、自伝などがある
金原瑞人[カネハラミズヒト]
法政大学教授、翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど、550点以上
久慈美貴[クジミキ]
翻訳家。訳書に『ヴァイキングの誓い』(共訳、ホルプ出版)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mahiro
17
クーフリンより後の時代のアイルランドの英雄フィン・マックールとその騎士団の話。クーフリンの時代より民話的で妖精や呪術、荒々しい戦士達もより人間的に思った、国は違うがアーサー王と円卓の騎士達の話にも似ている。輝かしい英雄フィンも老いて、妻を盗んだ友とも言える騎士ディアミッドを見殺しにし最後は戦いに斃れる。物語の最後が聖パトリックへ、アシーンが語る所で結びとなるのは、伝説と妖精の時代が終わりキリスト教の世が到来したと言う事なのだろう。2021/01/14
izw
9
アイルランドに伝わる英雄フィン・マックールの伝説を、サトクリフが語りなおした作品である。妖精や魔法が多数出てくる15の物語からなる。それぞれが大体時代順に載せられているが、数10年にわたる期間の物語がいくつもあるので、時代的には重なっているのだろう。凄惨な戦いのシーンも多いが、さらっと記述されているためか、残虐さはあまり残らない。フィンの少年時代から最期までが14話、最後はこの物語が残っている経緯が、これも妖精との不思議な伝説として語られている。2020/12/28
NOYUKI
1
うーむ、よくわからない。アイルランドがエリンと呼ばれていた頃、魔法と妖精と、神々の住う世界。舞台は最高なのに。ケルトの騎士は恋愛が大事なの?なんか、よく、わからない。サーバのそばを離れないとか、ディアミッドを見殺しにするあたり、とても英雄とは思えない。人間味とも思えないな。いや、それだけじゃないかもしれないけど、さ。他のエピソードは面白いのに。2020/06/11