火狩りの王〈1〉春ノ火

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火狩りの王〈1〉春ノ火

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  • サイズ B6判/ページ数 407p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784593100224
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

黒き森を火狩りが駆ける。炎魔を狩り〈火〉を手にするために。人類最終戦争後の世界で生きぬく子どもたちを描く異色のファンタジー。人類最終戦争後の世界。大地は炎魔が闊歩する黒い森におおわれ、人体発火病原体に侵された人々は、結界に守られた土地で細々と暮らしていた。
この世界で唯一、人が唯一安全に扱える〈火〉は、森に棲む炎魔から採れる。
炎魔を狩り、火を手に入れることを生業とする火狩りたちは、黒い森を駆け、三日月形の鎌をふるう。
近年、火狩りたちの間でまことしやかにささやかれている噂があった。
「虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉が、地上に帰ってくる。膨大なエネルギーを抱える〈揺るる火〉を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう」と。

生きるために、狩れ。

二人の主人公、11歳の灯子と15歳の煌四。彼らの運命が交差するとき、物語が動きだす。

日向理恵子[ヒナタリエコ]
著・文・その他

山田章博[ヤマダアキヒロ]
イラスト

内容説明

人類最終戦争後の世界。大地は黒い森におおわれ、人体発火病原体に侵された人々は、結界に守られた土地で細々と暮らしていた。この世界で唯一、人が安全に使用できる火は、森に棲む炎魔から採れる。炎魔を狩り、火を手に入れることを生業とする火狩りたちの間で、近年、あるうわさがささやかれているという。「虚空を彷徨っていた人工の星、“揺るる火”が、帰ってくる―」と。“千年彗星“揺るる火”を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう”

著者等紹介

日向理恵子[ヒナタリエコ]
児童文学作家。日本児童文学者協会会員

山田章博[ヤマダアキヒロ]
漫画家、イラストレーター。京都精華大学マンガ学部客員教授。第27回星雲賞(アート部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

99
人類最終戦争後、人が天然の火に近づくと人体発火する体質に変えられてしまった。児童書だけど意外とヘビーなファンタジーで山田さんのイラストイメージとも合っている。世界観もしっかりしてるのでこれからの展開が楽しみ。2019/06/15

mocha

89
生活を支える火が、炎魔を狩ることでしか手に入らなくなった世界。首都を目指して危険な旅をする少女と、意に反して武器作りの研究をする少年を軸に描かれる。黒い森と灰色の首都を背景に、荒ぶる炎、閃く雷火が映像として浮かんでくる。上橋菜穂子さんにスチームパンクを混ぜたような面白さ。心理描写を火に例える辺りの徹底ぶりも好きだ。ちょっと人が死にすぎるけど。2019/10/18

☆よいこ

86
児童書、YA。ディストピア小説。人類最終戦争後の世界で、人間は人体発火病原体に侵されている。火が近くにあると焼け死んでしまうのだ。長寿で過去の技術を持つ神族が人を支配している。大地は腐敗する森に覆われ、炎魔(えんま)が襲ってくる。「火狩り」と呼ばれる狩人だけが炎魔を殺し、その血から火を手に入れることができる。神族の結界で守られた村で細々と生きる村人は、献上物と炎魔の火を交換して生きている。灯子(とうこ)は自分を庇って死んだ火狩りの遺品を、首都に届けるために旅に出た▽世界観は魅力的だけど暗くて残酷2022/11/20

本詠み人

84
久々に読み進む手が止められなくなる作品と出会った!児童書だから少し躊躇ったけれど、十二国記シリーズの山田章博さんの表紙だったから最初から期待度MAX⤴︎⤴期待を裏切らない作品だった。十二国記シリーズや上橋菜穂子さんの作品、図書館の魔女が刺さる方には是非手にとってほしい!!続編が楽しみすぎる🎶2023/01/06

ゆみねこ

82
日向理恵子さん、初読み。面白いです!人類最終戦争後の世界、大地は黒い森に覆われ、結界に守られた土地で細々と暮らしている。火を自由に扱えなくなった未来の人類。壮大なファンタジーはまだ序章、続編を楽しみに待ちます。2019/06/01

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