感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
54
再読。やはり何度読んでも面白い。猫がバレればみなさん気安い(完全にロレンス先生友達感覚になってる)。「オペラ座の怪人」はやっぱり名作だわ・・・シリアス、ギャグ、すべてが詰まってる。2021/05/04
キク
48
EUで福祉から国防へ予算編成の重心をシフトする動きが加速していると日経が報じていた。その記事のなかでデンマークの首相が「私たちは過去30年間、自由の代償を払ってこなかった。我々はあまりにナイーブだったのだ」と語っていた。この漫画の最終話のモノローグ「まるで夢みたいだが、それならそれで、夢だっていいじゃないか」というセリフを思い出した。、、、ナイーブっていけないんだっけ?川原なら「ナイーブだっていいじゃないか」といってくれるはずだ。この世界には、川原泉的な何かが足りていないんだよ、きっと。2024/05/29
アマニョッキ
47
高校生編のクライマックスと、三人の後日談を描いた短編が各種。ちょっぴりトボけたりオドケたりしながらも、やってることはモロ少女漫画!そのブレンド具合が絶妙なので、少女漫画を読んでいてたまに感じる「気恥ずかしさ」が一切ないのがすごい。川原泉先生、素晴らしい!30年も前に描かれた作品とは思えない瑞々しさがありますよ。他の作品も読んでみたいー。2017/09/05
ぐうぐう
42
「ヘンゼルとグレーテル」の話を説明するにあたって川原泉は、「むかしむかし、あるところに」と始めればいいところを「まだアメリカ・ドルも日本・円も存在せず ドイツ・マルクも今のよーに強くなく ドイツ全体がなんとなーく貧乏だった頃のお話です」と語り出すのだから、たまらない。この作品の好感は、もちろん川原泉の才能の賜物だけれど、この時代の少女漫画が持つ好感でもあるように感じられた。調べてみると、『笑う大天使』が連載されたのは1986年から翌年の「花とゆめ」だったらしく、(つづく)2022/10/09
せ〜ちゃん
39
★★★★★ 花とゆめコミックス全3巻の同タイトル作品を全2巻に再録した文庫版♡ 完結。 収録作品→【笑う大天使】【空色の革命】【オペラ座の怪人】【夢だっていいじゃない】…事件解決の後の短編では、ちょっとロマンス的な(あくまで「的な」であるが)展開となっている♪ 兄妹出演の司城史緒だけは恋愛ではないかも知れないが…ずっと2人で独身らしいので、究極の兄妹愛だな♡2017/08/13