出版社内容情報
後継者として子爵家へ引きとられたセルジュ。不幸にもピアノの才能が叔母エリザベートの野心に結びついてしまった。社交界の絶賛と屈辱を同時に浴びるが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
16
気高いロスマリネがオーギュに襲われた恐ろしい過去。セルジュをリンチする美少年愛好クラブの上級生。ジルベールに惹かれるセルジュと、セルジュを自分と同じ所まで叩き落としたいジルベール。オーギュがこじれすぎて何したいのか不明。▷図書館2016/03/14
しば
3
アンジェリン…。上官とセルジュの関係の動きが好き。ロスマリネの変化も。2017/02/14
ゆあん
3
図書館にて。とうとうひとりぼっちなセルジュ。それでも誇り高く蘇生術を見につけていくのはすごいなぁ。アンジェリンの出現によりまたもや…ほんまお父ちゃんと共に不器用やな。2014/10/14
文句有蔵
2
ジルベールもセルジュもエドガーもアランも14歳。酒鬼薔薇を筆頭にするまでもなく、近年我が国で重大事件の加害者や被害者になった少年犯罪も14歳が多い。ふーむ。連載当時は竹宮恵子も萩尾望都も、後に「14歳」にこんなに事件が起きるとは夢にも思っていなかったろうが、後に歴史が「14歳」を危うい年頃だと証明したわけだ。……しかしジルベールが開花させられたのが色情狂という病いなら、「愛」より「技巧」と「体力」に傾くと思うんだけどねぇ。あ。オーギュが絶倫のテクニシャンってことか☆お耽美もさっぱりわやでんな(笑)2014/09/25
ton
2
再読。セルジュの生い立ち。バトゥール家に引き取られてからの厳しい現実。アンジェリンの想いに対する戸惑い、そして罪…。セルジュも苦労が絶えない。しかし彼にはいつでも彼を助け、守り、導く人がいる。一方ジルにはいない…ただあるのはオーギュの歪んだ愛情…。(あ、ボナールがいた。)二人の対比を確認したところで話は現在に戻る。相変わらずのジル。ロスマリネとジュールの張りつめた関係。オーギュとロスマリネ…ドロドロした人間模様が渦巻く。オーギュも怖いがジュールも怖い。だけど、ジュールには好感を抱くんだな、これがまた。2014/07/02
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