内容説明
忘れられない人がいる―。巨大外資系企業の冷徹な経営アナリスト・伊東照葉は、アメリカ留学時代の苦い初恋の思い出を持つ。来日した本社幹部のアレクサンダー・S・タイラーは、堂々たるビジネスマンながら親しみやすく、髪の色以外が初恋の相手に似ていた。彼に誘われ肉体関係を持ってしまった照葉は、この世のものとは思われないほど感じてしまう。大人の情事と割り切りつつ心は惑って…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papaya
10
面白かった。あれこれの障害が身につまされたり、そうだよなあと共感したり。大人になるって切ないな。ラストシーンは感動しました。 あとエッチシーンがすごく多くてしかも濃厚だった。さすが大人(笑)。 エロかったです。2012/02/19
きをち
8
とても印象的な話でした。恋の気持ちの総てが入ってる感じ。たとえば、出会いのとき、ときめき、期待、失望、盛り上がったり落ちたりする気持ち、不安、恐れ、傷つくのが怖くて身を守って愚かになって、誤った選択をしたりとか。初恋の人への心残りを長く持ちつつ、思いだけが胸に残り気づいたときには年月がたちすぎ、相手は遠く霞んでしまっていた、というところ。切なかったです。痛いほどでした。ま、ネタバレですが、その遠く霞んだ相手にまた……なのですが。何度も出てきたミモザの花も一緒に忘れられない一冊になりそう。ハマれればいい話。2012/02/25
bnimi
7
いい話。照葉は仕事を優先するけど結局は臆病なんだと思う。弱い心に深い恋の痛みが痛いのなんのって。やっと思いが通じた二人は好きなだけ甘々でやってください。2012/03/19
chocopie
7
泣けたと言ってしまうのは恥ずかしいけどやられた。2012/03/05
gecko
6
ミモザの花は本当にきれい。新宿のミモザが満開で気になっていたこの本を読了。ロマンチックな恋の話でした。2012/04/13