内容説明
「君は写真よりもずっと美しい男だね」サンルームに入るなり、シェヴィー・ヴォネガットは、ヘンリー伯爵に杖で激しく打たれた。全裸になることを命じられ、従わなければ、容赦なく打ちのめされることを教えられたのだ。そして側には―過去の闇から現れた、実の息子アラン。悶えるシェヴィーの白い肌に渇望の眼差しを注いでいた…置き去りにされて、愛を知らず育ったアランは、心ではなく父親の肉体を欲しがる異常さを持っているのだ。狂った運命の歯車は、父と子を嬲り、禁忌の刻印を与え、やがて淫らな背徳の海に溺れさせ…衝撃のインモラル調教劇、開幕。蠱惑の書下し続編も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フキノトウ
30
アランは、シェヴィーのことを親として慕っているのか、恋なのかよくわからなかったけど山藍さんらしい本で、久しぶりに面白かったです。ヘンリー卿の距離感が好きです。2014/03/31
辺辺
29
新装版でしかもイラストが綺麗すぎて思わず購入、そして再読み。山藍さんらしい悲運なのに、いじられまくりなのに、最後にはとっても幸せになった超絶美形受けっちゃん。個人的に血縁ものが一萌えシチュだけど、山藍さん作品では萌え発動せず、なぜか調教師のヘンリーに萌えてしまったけど?wwイラストの蘭丸さんの絵が美しいな❤2013/05/16
そらねこ
28
いやはや凄い世界を開いちゃったよ…。色々読んできて大分免疫付いてきてアレキサンドライト読まねば…とず~っと積んでんのに こっちに食指が…。耽美とエロの境目はどこなんですかね。これは愛なの???想像の斜め上を行く凄い相姦関係でした。受けが可哀想になっちゃったよ…哀れ…。禁忌はフィクションと割り切れるんだけど、無理やり落とされた感があるのはどうも後味がな…2017/10/01
rabbit
18
とても耽美な言い回しで、そこはかとなく匂ってくる甘美な表現は流石だなと思いました。近親相姦、調教、凌辱と背徳的なオンパレードの重厚な作品でした。2017/10/24
辺辺
16
あっちこっちで耽美な作品を探してるんですけど、見つからず、しかたなく古い作品を再読。とことんタブーに挑戦してるな。流石耽美派の巨匠山藍さん。絵師・蘭丸さんのイラストもいまの時代だとぴったり。う~~む、どうってことはないかもしれないが、どうも、いまだに自分の中では耽美とJUNEとBLとやおいが皆違うもののように捉えているよう。2019/01/10
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