内容説明
信じていたすべてに裏切られ家を飛び出した高校生のガクは、繁華街で男に声をかけられ暗い夜の世界に堕ちた。『赤い鳥』は会員制の高級男娼館。覚えのない借金を負わされ逃げられないガクは、そこで男たちに身体を買る日々を強いられる。家族や恋人を持ちながらも自分に溺れる男たちを見て、ガクは「愛」に失望し、自棄になったように身体を投げ出し続けていた。ある夜、ガクは客のひとりから薬を盛られ、ひどい虐待を受ける。そんなガクを助け優しく介抱したのは、いつも冷酷な店の支配人・鈴木だった。棄てたはずのあたたかいものに触れたガクは、心を揺らすが…。
著者等紹介
四ノ宮慶[シノミヤケイ]
11月生まれ、大阪府出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ミル婆
12
前作同様、年の差もの。キャラは違うし、環境もヘビーになってはいるけど似たような印象。一途で健気なのが無視され続けて、やっと報われて実はメロメロってのがカタルシス…って前作と同じじゃん!受が素直じゃない分だけ、じりじり度は増してきゅん度もアップしてるかな。2011/08/23
天使を愛するアカウント
9
支配人・鈴木×男娼・ガク。『玩具の恋』スピンオフ(といってもショートでケイゴの名前がちらっと出てくるのみ)。えーん、前半痛いよう。涙 花丸BLACKな訳だから甘いだけな訳はないと思ってたけど…。本編はそんな訳でその痛みを引きずったまま、ようやくほっとできたのは最後のショートあたり。無愛想であまり感情を表に出さない攻が嫉妬するトコはよかったw おもいっきり大人げなくなって囲い込んじゃえばいいのにw 脇の響がとってもイイ人だったので彼の恋人が気になるところ。剣だったら面白いのに。2011/01/22
メイ&まー
7
玩具の恋を読んだ時はガクはもっとしっかりした頼れる兄貴っぽかった気がするけど、(どっちかというと攻めっぽい気がしてた)やたらと脆くて危うい可愛い子でした。過去にこんな辛い目にあってたからケイゴのことを放っておけなかったんだな~。恋愛の流れがちょっと前作と被る気がしたけど面白かったです。攻めがあんまりやせ我慢なので、ガクが早く大学卒業してしまって我慢しなくて済むようになればいいなーと思いましたv響の存在が意味深ですがまたスピンオフとか有り?剣×響とかかな?剣のイラストも見たかったな~。2011/02/08
さち
6
圭吾の良き相談相手、ガクの辛い過去。男娼としての日々の中で見え隠れする支配人・鈴木の優しさに惹かれていく。鈴木の性格が前作の草加と似ているけどまだこちらの性格の方が扱いやすいかな?手も付けられないほど独占欲が強く重すぎる想いのせいで素直に求めることに臆病な大人。そんな性格だから中盤あたりまでとにかくもどかしい!後半でなんとかほっとできたかな。でももっともっと常識人の顔をかなぐり捨ててなりふり構わずガクを求めてもいいのに!と思う。あと響がとてもよかった!剣もどうなんだろう?これはスピンでまた読みたいなぁ。2011/02/08
楓
5
玩具の恋に出てきていたアニキ分ガクの話。ケイゴと一緒にいた時のガクはもっと頼れる存在のような感じだったけどここでは危ういただの子供。その彼が売/春宿の支配人に恋をする。前作同様ツンで不器用な大人の男とまだ子供な受けのカポーではなくもうちょいタイプの違う二人にして欲しかったかな。2011/04/29
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