内容説明
「お前は俺の玩具だ。俺が飽きたらお終いだ」恋をしたことのない初心な高校生のケイゴは、初めて行ったゲイバーで泥酔した客に強姦されそうになり、店の常連客で、冷酷な眼鏡の男・草加に間一髪で助けられる。一目で彼に惹かれてしまうケイゴだが、草加には悪い噂があり、しかも子供は相手にしないのだと知ってしまう。それでもあきらめきれないケイゴは、彼に相手にしてもらう為に、髪型を変え、年齢を偽って迫り、ついに一夜限りを条件にベッドを共にすることに成功するが―。ケイゴの初めての恋の行方は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
36
この本に続いて「きみ。うた、そして幸福」を読了。両方とも四ノ宮慶さん作。「BLばっかりに浸ってんじゃねぇよ婆」と若者がいたら罵倒されても仕方ないなぁとレビューを控えておりましたが、この作家さん心に傷もつ人に優しい内容を書かれているので良ければいかがでしょうかと。ただねぇ高校生って言うのに手を出すのが如何かとも思いますが、爺様に言わせるとその年代は悶え死にそうになるんだそうです。女とは別のイキモノなんでしょうね2020/03/21
そらねこ
19
一目ぼれした冷たい攻めを高校生の受けが押せ押せで押しまくる…というのは海外ドラマのQueer as Folk/クィア・アズ・フォークを彷彿とさせます。流れは普通に面白かったんだけど、攻めが私にはあまり魅力的じゃなかったんだよね。残念。2019/03/02
de sang-froid
17
BL。圭吾はゲイバーで襲われたところを助けてくれた、スーツの男・草加に一目惚れ。子供とは付き合わないという彼に、嘘をついてセフレにしてもらう。表紙買い。一途な高校生とクールなリーマンの純愛。受けにめろめろになった攻の、その後のあたふたをもっと読んでみたい。2012/11/07
マシュ
14
ゲイバーで危ないところを助けてくれた草加に一目惚れした高校生ケイゴ。大人しか相手にしないという草加に、自分は20歳だと嘘をつき押せ押せでやっとのことセフレに昇格。ケイゴの、草加の事が好きだという熱意の粘り勝ち。健全な可愛い子に好き好き言われて追いかけまわされたら、そりゃ絆されるよね。もうちょっと攻めがケイゴの事を好きになるエピ欲しいな、と欲張りながら読了。2019/01/04
えんび@灯れ松明の火(文さんに賛同)
14
ケイゴの、一つ間違えばウザいとしか思えない、突っ走り気味な一途さに最初は「ん〜?」と思ったのも事実。しかし、固く閉ざされた草加の心を開くには、あれぐらい純粋で健気な子じゃなきゃ無理だったんだろう。草加視点になってゾクゾクくる感じがアップしたが、全体には思ったより甘い話、と感じた。奈良さんの最近のポップな感じとピッタリと思った。 2011/06/20