内容説明
季節が夏に向かうとある日、日永望は街中で高校時代のクラスメイト、勢田春人を偶然に見かけた。声をかけた瞬間、勢田は歩道橋から落下し、なんと記憶を失ってしまう。そんな勢田を日永は自分のマンションへ引き取るが、なぜか彼の過去を説明しようとしない。実は日永には、勢田をストーカーしたという過去があったのだ。歪んだ過去を封印したまま、2人の奇妙な同居生活が始まったのだが…!?罪にも似た妄執は、はたして本当の愛となり得るのだろうか?期待の新鋭作家がお送りする超問題作、新レーベルで堂々の登場。
著者等紹介
凪良ゆう[ナギラユウ]
1月25日生。京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そらねこ
33
面白かった♡ キモイ執着攻め。相手を好きすぎてのストーカー…しかも…それは犯罪ですよ~…wとはいえ、丸木さんのようにとことんキモくなれるかと言うと、そこは凪良さん。ちゃんと相手を立ててるんで許されるハズないんだけど許しちゃうかなぁ~…と病気ギリギリの手前で踏みとどまってるカンジ♡(人´ω`*)♡私はとっても面白く一気読みでしたwコミュ障なのに、外見はとっても男前で話すと可愛い…って…そこ大事!私もきっと許しちゃうわぁ♡2017/02/07
黒猫
29
ちょっと無理って、思ったが、泣いた恋に落ちたら好きになったらそうなのか、となっとくできた。もう少し時間経過しているのが読みたいその後が。2012/07/12
あまね
18
コミュ障ストーカー攻め×記憶喪失受け。高校時代に好きすぎてストーカー、4年後再会してすぐに記憶を失った受けの身分を隠して囲っちゃう辺り序盤からインパクトがすごいです。攻め視点なので、こっちも罪悪感を感じて心が痛くなるし、自分本意な攻めがなかなか受け入れなかったりしたのですが、後半は成長した攻めにウルッとさせられました。その人を好きになったからこそたくさんの発見をして成長できるって素敵ですね。最後はちょっとご都合展開な気もしましたが、二人がとてもお似合いだったので結果往来なのかな。2013/06/09
Romi@いつも心に太陽を!
17
大型犬的ストーカーの盲目的な追っかけ魂。日永にとって必要なものはバイオリンと勢田だけ。バイオリンを弾くストーカー(笑) 旧校舎でのほんのわずかなやり取りで見初められた勢田、哀れなり。日永のアンバランスさ、病みっぷりが要所要所の突っ走り具合に反映されていて、怖い。記憶が戻ってからは勢田視点で読んでみたかった。それにしても、本当にいいのか勢田?とどこかで言ったセリフがここでも出てしまう(笑)2011/05/21
諏訪 聖
16
ものすごい執着だ・・・。凪良さんだからこれで済んでるんだろうなとちょっと思ってみたり。日永の執着は病的で読んでいると背筋が寒くなるけど読んでいると日永の葛藤が(少し常識とはズレながらも)切なかった。結局勢田が日永を受け入れたのはその生い立ちや高校時代の出来事にも理由があるのだけど勢田の元々の性格もあるんだろうな。そんな勢田に影響されて少しずつ日永の世界が広がるといいと思う。そして今も日永の口の中にはレモン味のシュガーレスキャンディの味がしてることでしょう。2012/04/17