出版社内容情報
幕末。紅林水無月は、語学の才能を活かして蘭学塾塾頭の父を助ける一方、女流俳諧師としても人気を博す。そんな折、再来した黒船見物に出かけた水無月に災難が降りかかる。もう一つの黒船秘話登場!
2016年3月刊。
内容説明
幕末。黒船の来航にざわめく江戸の町に一人の女俳諧師がいた。齢三十にして嫁にも行かず、酒を飲んでは世情を映した狂句ばかりを詠む、自称「小林一茶最後の弟子」―その名は紅林水無月。跳ねっ返りではあるものの、類まれなる語学の才を持つ彼女に目を付けた幕臣たちは、日ノ本の未来を左右するある賭けに出ようとしていた…。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みこと
2
(図書館)後半が急展開すぎるような…?もっとゆっくり読みたかったし、狂歌も沢山出してほしかった2017/10/24
ウォーカージョン
2
行先はわかっているのに、そこまでの流れがピンと来ない。ワクワクドキドキしたかった。軽くさらっと読めたけど。2016/07/05
kuni2_s
1
俳句の話と思っていたら、意外な展開をしたので面白かった。主人公は、幕末の江戸に住む俳諧師。黒船が浦賀沖に現れたことで、時代の流れに巻き込まれていくが、知識と特技を生かして乗り越える姿が興味深い。2016/03/30