白泉社招き猫文庫
犬神の弟子

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784592831297
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

可愛らしい童子姿をしているが、実は齢五三ニ歳の妖・白児。悪戯大好きで、師匠の犬神も手を焼いている。日本橋の書物問屋に預けられた白児が周りの人々を困らせつつ難事件に巻き込まれていく。 2015年11月刊。

内容説明

白児は、可愛らしい童子姿をしているが、実は齢六百二歳の正真正銘のあやかし。屏風の画から龍を出したり、悪戯大好きな白児には、師匠の犬神もほとほと手を焼いている。日本橋の書物問屋・春木屋に預けられた白児は、周りの人々の困惑もなんのその、勝手放題をして好奇心の強い一人娘・お香と共に難事件に飛び込んでいく!

著者等紹介

森山茂里[モリヤマシゲリ]
岡山県出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。専攻は西洋政治史。近年、剣豪時代小説と併せて妖怪物でも新境地を拓いている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぶち

99
『時代小説傑作選 もののけ』に載っていた短編から、さらに読んでみたくなった作品です。 可愛らしい童子姿をしているけれど、実は齢500歳以上の妖・白児が主人公。師匠の大妖・犬神の元で修行をしている身ながら、精神年齢はまだまだ幼く、悪戯好きです。周りの人の困惑をものともせずに勝手放題。白児の明るいキャラクターが楽しいのですが、かなりあっさりとした事件展開で、ハラハラドキドキ感が足りなかったように思いました。また、師匠の犬神は別の事件を追いかけているようですが、それがあまり語られなく、物足りなく残念でした。2021/02/08

あゆみ

24
★★★★☆ 童子姿をしていても実は602歳、でも悪戯とお菓子が大好きで自由奔放な言動をする白児のキャラが好み!お香の知人のお栄のことをわがまま娘、お香の伯母のことを嫌味なばばあと評してるところもいい。白児とお香の別れが呆気なくて寂しい。「また、白児に会えるでしょうか?」という問に対し「ええ、会えますとも」という白妙姫の答えに続編があることを期待したい。そしてできれば白児の師匠の犬神の出番を増やしてほしい!お香と亮太との関係も気になる!2016/10/07

みさどん

18
あやかしたちが見えるようになったお香のもとに、はねっかえりの妖怪が暮らすことになった。そんな設定にはわくわくしたものの、感情表現が単純で、事件も簡単に展開するので、読んでいてあっけなかった。大筋が解決しないままという全体の流れも残念。2023/12/27

真理そら

17
「あやかし絵師」に登場したかわいい白児が登場する。甘いもの、おいしいものが大好きな白児と妖を見ることのできるしっかり者の優しいお香の物語をもっと読みたい。椿亮太とお香の関係も気になる。この椿亮太は実在する画家で、武士をやめて画業に専念するらしい。ということはお香との関係が進展するかもしれず、二人と一匹(?)でほんわかした謎ときを続けることもできそうなのだけれど…。2017/10/01

鈴木かもめ

13
面白かった~人気のコミックを読む軽快感でした。 人物も良く設定されていて作者の得意そうな顔見える様です。 暗い話題が多い中で、妖と犬神達の『ちから』スーツとします。 漢字にルビ振ると、小学生の高学年なら喜んで読みそうです。 出来れば続編を、少し面倒なストーリーて読みたいと感じました。 2021/12/08

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