出版社内容情報
貸し物屋を任されたお庸。かわいい顔をしてべらんめえ。奇天烈な貸し物依頼が持ち込まれ、東に西に奔走。好評シリーズ第2弾。
2015年5月刊。
内容説明
「無いものはない」貸し物屋・湊屋を切り盛りするお庸。男勝りな言葉づかいが玉に疵だが、人情と行動力で、持ち込まれる無理難題を解決する。大店の若旦那が借りに来た三味線の銘器を巡る大騒動「紙三味線」。幼い頃に自分を捨てた母親の代わりを貸して欲しい。そんな頼みにお庸が機転をきかす「貸し母」など、不思議だがほろりとなる書き下ろし四編。
著者等紹介
平谷美樹[ヒラヤヨシキ]
1960年、岩手県生まれ。2000年『エンデュミオンエンデュミオン』でデビュー。同年『エリ・エリ』で小松左京賞を受賞。14年、歴史時代作家クラブ賞・シリーズ賞を受賞。ホラー、歴史小説ともに著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
131
貸し物屋お庸「娘店主、奔走する」2巻。ほろりあり、ホラーあり、お庸の言葉遣い清五郎さんと客や松之助でガラリと変わる可愛くて面白いですね、次巻も楽しみです。2015/07/09
はにこ
39
三味線を貸して欲しい人、箪笥を売りたい人、大きな俎を借りたい人、母親を借りたい人と今回も色々な依頼が来る。貸し母は思わずホロリ。まだまだおぼこなお庸だけど、真っ直ぐなところは良いね。言葉使いが酷すぎるけど私も子供の頃、言葉使いの悪い江戸っ子だったので人のことは言えないんだけどね。お庸と清五郎、結ばれたりするのだろうか。2020/10/19
ぽろん
34
シリーズ2作目。どの話も、お庸の一生懸命さが微笑ましい。最後の貸し母は、切なくも、嬉しい結末でした。それにしても、何でも卒なく解決してしまう清五郎って何者⁇2016/10/12
ベルるるる
33
3話目の「俎の下」・・・怖かったよ。絶対に夜に読んではダメだと思う。髪の毛って、怖い話をもっと怖くするよね。2018/09/01
あすか
25
お庸の口の悪さとおぼこさが可愛らしい。清五郎はそこまでいい男かな?私としては松之助の方に惹かれるものがある。2023/03/02