出版社内容情報
元禄文化が花開いた江戸。瞼に手のひらをかざして、その人の未来を夢で見せることのできる夢見師、夢助が、様々な人生を垣間見る!
内容説明
時は元禄。町人文化が花開こうとする街の片隅に、夢介という男があった。彼の生業は、「人の未来を夢で見せる」夢見師。夢介の前には不思議な力をよすがに自らの野心や恋を叶えようと、人気役者の市川団十郎、稀代の俳人・松尾芭蕉、魔性の美少女・八百屋お七などがあらわれて―。人々の夢と希望の行く末を幻想的に描く、連作短編集。
著者等紹介
小沢章友[オザワアキトモ]
1949年生まれ。早稲田大学政経学部卒。1993年『遊民爺さん』で開高健賞奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
悠
5
夢を見せることができる夢師。未来を夢に見ることができる。それが良くても悪くても…それでもなりたいと思うものになる道を選ぶのか、違う道を進むか… 見れたら…どうするだろう?と思いながら入り込んでいました(笑) 楽しかったです。2022/02/25
花々
5
実在した有名人物を、史実、創作織り交ぜて涙あり、恋あり、仇討ちありの楽しい物語とされていました。その人物達を、少しでも知っていれば、楽しさも倍増です。夢で、自分の未来を見せてあげると言われたら、私なら見るかな、やっぱり見ないかな。2016/03/03
まめの助
4
★★☆☆☆未来を見せる特殊能力を持った男の話。軽い感じで、さくっと読むにはぴったり。あらすじに引かれて手に取ったが、若干物足りなかった。江戸の賑やかな雰囲気は、素敵だった。2016/05/22
Seri
3
設定が面白そうだと思って読み始めたのに、なんだかがっかりでした。まさかこれで終わりじゃないですよね? 読了後、それで? と言いたくなります。続きがあるにしても、多分読まないですね。2015/04/04
ぱる
2
移動中に読むのにピッタリな厚さと読みやすさ。白泉社が文庫を出していたんだね。 夢見師の夢介さんが不思議な力で未来予想図を依頼人に見せてあげるってお話で短編集になってる。 面白かったです。2024/05/01
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