出版社内容情報
現代世界はどこに向かおうとしているのか。世界の政治経済体制の「純粋資本主義化」が生み出す、国際的・国内的な貧富の格差、競争激化と優勝劣敗の明確化に対するアンチテーゼを提起。
内容説明
格差と優勝劣敗を必然とする、世界の政治経済体制の「純粋資本主義化」を乗り越える道はあるか。
目次
序章 「国際学」とは何か―序にかえて
第1章 ドラマとしての20世紀の歴史1―第2次世界大戦終結まで
第2章 ドラマとしての20世紀の歴史2―冷戦とその終結
第3章 21世紀世界システムの展望
第4章 20世紀の歴史とマルクス主義の理念―アンドレ・ワリツキ『マルクス主義と自由の王国への飛翔―共産主義ユートピアの興亡』に寄せて
第5章 アジア・ナショナリズム研究序説
第6章 東アジアの経済発展の展望―可能性と制約条件
第7章 アジア地域における「持続可能な発展」の問題について―地球環境問題における地域的観点の重要性
第8章 地球温暖化問題の国際学的検討
第9章 21世紀世界変革の可能性―むすびにかえて
著者等紹介
竹内啓[タケウチケイ]
1933年東京に生まれる。1956年東京大学経済学部卒業。1961年同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1963年東京大学経済学部助教授。1975年同教授。1987年東京大学先端科学技術研究センター教授(1994年まで、経済学部併任)。1994年東京大学定年退官。1994年明治学院大学国際学部教授。2006年同定年退職。この間、日本学術会議会員、日本統計学会会長、統計審議会会長などを務める。『数理統計学』東洋経済新報社で日経・経済図書文化賞、『無邪気で危険なエリートたち』岩波書店で石橋湛山賞、日本統計学会賞(2000年)を受賞。数理統計学・応用統計学のほか、数学、現代経済学、計量経済学、現代社会論、科学技術論、地球環境問題など、広範囲のテーマに関する書籍・論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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