出版社内容情報
ビルのすきまから出られなくなったお地蔵さん一家に、さまざまなおつかいを頼まれた「ぼく」は、町中をかけめぐって大活躍!
2018年9月刊
室井滋[ムロイシゲル]
著・文・その他
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
イラスト
内容説明
すきまから出られなくなったお地蔵さん一家におつかいをたのまれたボク。東へ西へ、困っている人に届けものをするために、ボクは走ります!昔話へのオマージュをこめて、室井滋&長谷川義史が贈る現代の人情絵本。読み聞かせにもぴったり!
著者等紹介
室井滋[ムロイシゲル]
富山県生まれ。早稲田大学在学中に「風の歌を聴け」(1981年)でスクリーンデビュー。数々の映画賞受賞のほか、2012年に日本喜劇人協会喜劇人大賞特別賞、2015年に松尾芸能賞優秀賞を受賞
長谷川義史[ハセガワヨシフミ]
1961年大阪府生まれ。『おたまさんのおかいさん』(日之出の絵本制作実行委員会/作、解放出版社)で第34回講談社出版文化絵本賞、『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)で第13回日本絵本賞と第57回小学館児童出版文化賞、『へいわってすてきだね』(安里有生/詩、ブロンズ新社)で第7回MOE絵本屋さん大賞2014第1位を受賞するなど受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
学校の帰り道、呼び止められてビルのすきまを覗くとお地蔵様の家族がいた。このお地蔵様のご先祖は「傘地蔵」で、代々この町の人間を助けてきたらしい。お地蔵様のたのみで、困っている人へ届け物をする少年。やさしい世界▽お地蔵様のご先祖ってなんやねん!というつっこみはナシしにて。素直で一生懸命な男の子の行動でみんなが笑顔になるいい話でした。2022/12/19
しゃが
53
最近、街場で建物に挟まれ、居心地悪そうなお地蔵さんに出会うことがある。絵本はまさしくすきま地蔵さん。ビルのすきまから出られなくなったお地蔵さん一家に、おつかいを頼まれた小学生が宮沢賢治(?)のように東奔西走する姿を描いている。赤ちゃんを育てるお母さん、おなかをすかせた怪しい男、縫物の好きなおばあちゃんなど、町の人とのふれあいが温かく、最後はお地蔵さん一家にも優しかった。長谷川さんの絵もほっこりする。ただ「世知辛い」という言葉があったりして子どもたちにはわかりづらいのでは…、おとなには切なくもあった。 2018/10/15
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
42
室井さん&長谷川さんコラボ絵本。すきま地蔵に頼まれて困った人々を助けに行く男の子。頼まれた男の子も少しずつ成長していく姿が頼もしい。2020/05/16
とよぽん
38
室井滋さんの新刊絵本。絵はあの長谷川義史さん。このお話にピッタリの絵だった。お地蔵さん一家による、少年と町の人々のふれあいがほのぼのしている。2018/12/23
かおりんご
25
絵本。おじそうさんの代理で働くところが、いいなぁ。みんながハッピーになるのもよい。2021/10/31