出版社内容情報
三万石の鈴江藩、江戸の上屋敷に奉公を始めた呉服商の娘、お糸。しかし仕える正室の珠子には猫の化身疑惑が!?さらに屋敷の中は権謀術数が飛び交い、何やら不穏な空気が…。不思議、痛快、新感覚小説。
2018年4月刊。
あさのあつこ[アサノアツコ]
著・文・その他
浅間明日美[アサマアスミ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
216
あさの あつこは、新作中心に読んでいる作家です。にゃんとも可愛らしい妖猫狐時代ファンタジーでした。気軽に楽しめますが、藤沢周平等が好きな時代小説原理主義者には、絶対オススメしません(笑)2018/06/23
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
98
82/100点 ファンタジー&ドタバタ時代劇小説。本格的な時代小説を数多く書かれているあさのさんが、こんな作品も書けるのですね、ビックリしました。時代小説が苦手な自分でも楽しめるほど内容はハチャメチャで、本格的な時代小説を期待して読んだ人は、きっと怒るでしょうね。自分的には猫の化身の珠子さまの可愛らしさにノックアウトされ、十分に楽しめる作品でした。アニメ化したら面白いかもしれませんね。2018/05/14
chimako
79
どうもこうも、猫が藩主のご正室とは たまげて開いた口が塞がりませぬ。名前は珠子さま。たまげた珠子……いえいえ洒落ではございませんよ。隣に控える老女 三島は虎の化身。これがまた怖いこと怖いこと。軽い口調に色恋ざた。猫が主役のライトノベルでございます。あさのあつこさんの時代ものも嫌いてはないけれどこれはどうかなぁ。所々の蘊蓄は流石だと思うけれど、少々ふざけすぎているような。こうしてみると『バッテリー』は名作。少年の胸の奥を痛いほどに書ききった物語をまた読みたいと思う。2019/08/06
ゆみねこ
79
呉服商の娘・お糸は、三万石の小藩・鈴江藩の江戸屋敷に奉公することに。仕えた正室・珠子は、なんと猫の化身!お家騒動や狐との争いも加わり、てんやわんやどたばたの時代エンタメ。軽~く楽しむには良いですね。2018/06/30
ぶち
73
猫がいっぱい出てくるファンタジーです。虎、狐、しゃべる藁人形まででてきます。そんな登場人物たちの会話が楽しく、ぶっ飛んでいて、笑っちゃいます。舞台は、呉服屋のちゃきちゃきの江戸っ子娘が行儀見習いで奉公に上がった小藩の江戸屋敷。その藩主のご正室は、猫族だけどちょっと不思議な一族、平たく言えば猫又一族の長の娘です。お付きの女中の筆頭は、なんと虎です。政敵は妖狐の一族。江戸時代の藩のお家騒動を背景にしたひっちゃかめっちゃかなファンタジーなんです。面白くないわけがありません。2018/10/27
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