Ｍｏｅ ｂｏｏｋｓ 服を１０年買わないって決めてみました―買わずに楽しく絵本作家のシンプルライフ

どい かや【著】

白泉社（2017/03発売）

• サイズ A5判／ページ数 64p／高さ 22cm
• 商品コード 9784592732907
• NDC分類 593.3
• Cコード C0095

出版社内容情報

「チリとチリリ」シリーズ、アイヌの昔話「ひまなこなべ」など多数の絵本作品を発表しているどいかやさん。10年前の大掃除のときに思います。「山ほど服を持っているのにまだ服を買い続けている。衝動買いしたまま来ていない服もあるし…。来年からとりあえず10年服を買わないチャレンジをしてみよう」 チャレンジが終了し、10年間の出来事を振り返ります。ある服で楽しく過ごすユニークなアイデアが具体的に提案されていて、明日からでもすぐに取り入れられそうです。(じんべいでワンピース、裏返しブラウス、「ブラなしオーケーBNO」シリーズなど)どいさんのリフォームを見た近所のおじいさんが自分もセーターの染めに挑戦したり、亡くなった御主人の新品のズボンが捨てられないでいた御近所の方から、もらってほしいと頼まれたり、といった地域のコミュニティーとの交流や、どいさん姉妹の服をせっせと作ってくれたおばあさんの思い出など、微笑ましいエピソードも。ありえない値段でどんどんつくられ消費されるファストファッションへの問題提起も含め、「丁寧にシンプルに楽しんで暮らす」喜びが描かれます。
2017年3月刊。

どいかや［ドイカヤ］

目次

おもいつき
服がどんなふうにつくられているか
チャレンジスタート
買わない生活
今ある服で工夫
服以外の買いもの
手芸クラブ
厚手のセーターをカーディガンに
裏返しブラウス
古Ｔシャツリフォーム
ＢＮＯアッパッパー
じんべいでワンピース
アップリケししゅうあて布で
近所のたすけ
こまった時の染め
まわりの反応
祖母の服の思い出
チャレンジ終了
服を１０年買わないで思ったこと

著者等紹介

どいかや［ドイカヤ］
絵本作家。昭和４４年東京生まれ。小学校１年生まで東京都品川区で育つ。東京を離れ茨城県取手市に一家で移住。東京造形大学デザイン学科卒業後、絵本作家デビュー。大好きな動物が登場する絵本を数多く出版（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[馨]

10年も新しい洋服を買わずに、ご自身の手持ちの服をリメイクしたりしながらおしゃれを楽しんだそうです。私が参考にしたかったこととはちょっと路線が違ったので残念でしたが、筆者がこんなに情報も多くて出歩けば新作の服が目につく中ではワンシーズンでも服を買うのを抑えるのはなかなか大変だというのに、10年は凄すぎです。

2018/02/17

[モリー]

『服』を購入し消費する行為が、それを生産する労働者や地球環境にどのような影響を及ぼしているかを考え直すきっかけを与えてくれます。『』の中に入るのは服だけではありません。安く、大量に生産される『物』を安易に購入し、まだ使えるものであっても飽きれば買い替えるという行為が、劣悪な労働環境で働く労働者を生み出し、大量の化学物質を使用することで地球環境を汚染していることを私たちは知らなければならないと思います。しかし、それを行動に繋げなければ意味がありません。そして、その行動は楽しくなければ長続きしないでしょう。↓

2022/12/03

[ぶんこ]

服を10年買わないとは？と思って図書館予約したのですが、なんて可愛い本なのでしょう。中を見る前に既にうっとり。猫6匹とご夫婦での暮らしにも興味津々です。猫の爪でボロボロになった、お気に入りのブラウスをリフォームにもほっこり。イラストも可愛いし、どいかやさんも可愛い。私自身も引き籠りなので服は本当に必要なくなってきているのに、ついファストファッションを家着用に買ってました。どのようにして作られたかを気にした事もなかったので衝撃をうけ、一度知ってしまうと買えない。自宅に置いておきたい本になりました。

2017/09/01

[yomineko＠猫と共に生きる]

絵本作家さんだけに、とっても可愛い絵で癒されると同時に、祖父母さん達の服を上手にリフォームする頭の良さに感服✨ファストファッションの功罪についても述べており、考えさせられた。それにしてもスタイルが良いので何を着ても似合います🌸🥰🌸絵本も読んでみたいです！！！

2022/01/25

[とよぽん]

絵本作家のどいかやさん、10年間も服を買わない？　驚いて、書架の前を通り過ぎることができなかった。もう十分持っているのにどんどん新しい服を買っている、そんな自分に気づいたどいかやさんは、2006年元旦から10年間、服を買わない生活を始めてしまった。ただし、靴下、下着、靴は買ってよい。色あせた物は黒く染めて、サイズの合わないお下がりや若い頃着ていた物はリフォームして。ファストファッションの低賃金労働、繊維産業の環境負荷などが問題になっている現在、私は「衣」生活を見直そうと痛感した。

2021/07/23