出版社内容情報
※新宿本店限定特典の「特製ブックカバー」は付属しません。※復刻チケット・ポストカードは付属いたします。
特典は終了致しました。
1967年に刊行された寺山修司の名著『書を捨てよ、町へ出よう』初版本が寺山没後40年を記念して復刊します!
初版本のブックデザインは横尾忠則。
寺山修司のテキストの合間には横尾忠則のコラージュ作品が多数収録され、文芸書の枠を超えたアートブックとも言える一冊です。
内容説明
脱体制への勧め。ドロップ・アウト時代の到来を予言した衝撃の書。常に時代を先行し続ける寺山修司の全活動はこの書を起点に出立した。70年代に入ってますますその鮮度を増す現代の古典!
目次
青年よ大尻を抱け
足時代の英雄たち
自由だ、助けてくれ…
恋愛百科 口から出まかせの恋愛論
三文エロイカ
痩せた日本人のための書
行きあたりばったりで跳べ
スポーツ無宿
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
55
僕の読歴は偏っているので、寺山修司さん初読み。学生の頃に読むべき本として紹介されていましたが、この題名から青春の指南書の様なイメージを勝手に持ってしまい、うっせーわ!的に拒絶。今まで読まずに生きてきました。3/30日で終了してしまいましたが、世田谷文学館にて寺山修司展が開催。そのミュージアムショップで販売していたのがこの本。ペラペラめくると大好きな横尾忠則さんのコラージュカットがかなりの数掲載。では読んでみるかな。と、ちょっと高額でしたが購入してしまいました。案の定、予想通りの昭和の若人向けエッセイ。2025/04/09
おきの
0
10年以上前に角川文庫版を読んでいたが、内容、挿絵、装丁が大部分異なるので、読書体験としてはほぼ別物だった。「親しくなるのはまっぴらだよ。親しくなると、必ずお互いに不自由になるからなあ」「何も持っていないから何でも持っている」という自由論、恋愛論、ことばの代替物としてのキャッチボール、ボクシング、競馬。今振り返ると、僕はこの人、この時代にしかない感性、感傷に知らず知らずのうちにとても影響を受けていたと思う2024/12/16
ka23
0
凝り固まった体制・考え方に囚われないことこそが救いであり自己実現ですよ、というスタンスから世間を小馬鹿にするエッセイ集。かなりすき。2024/09/06