楽園コミックス 一身上の怪異

竹田昼

白泉社（2025/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 128p／高さ 22cm
• 商品コード 9784592712633
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

出版社内容情報

日常の小さな怪異。それは時に恐ろしく、
時にファンタジー、時にはSFのような…。
人間が一番怖いのは人間、でも一番愛おしいのも人間。
時代も空間も様々な舞台で展開する心に沁みる読切ショート作品集。
2025年8月刊


【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[しましまこ]

作家買い。くすっと笑ったり、しんみりしたり。多様性にも程があるショート作品集、お気に入り。

2025/09/09

[s_s]

当然のように日常に溶け込んだ、ささやかな「怪異」を描いた短編集。10年以上の期間に渡って描かれてきた作品が47篇も収められているという、まさしくお蔵出しになる。待ち焦がれていたファンにとっては堪らないだろう。「怪異」といっても背筋が凍り付くような怖いエピソードがあるわけでなく、淡々としていながらも静かな笑いを誘い、時々和ませてくれるような優しい雰囲気の作品ばかり。昔話風味の『虫めづる殿』なども良かったが、巻末の『酩酊水路』だけは飛び抜けて味わい深かった。なぜこれほどまでに「しんみり」としてしまうのだろう。

2025/08/31