出版社内容情報
自らの行いによって「最悪」な結末を迎えてしまった10のお話を収録。寓話のようでいて、決して他人事ではない気持ちになる1冊
【目次】
内容説明
それでも、人は悪いことをしてしまう。11編の最悪な結末のお話を読んで、人生において大切なことを学ぶ、それが『最悪事典』です。だからこそ、未来ある『こどもたち』にこそ、読んでもらいたい1冊です。
著者等紹介
林木林[ハヤシキリン]
詩人、絵本作家、作詞家、翻訳家。詩情あふれる独自の視点で多彩な作品を手がける。詩のボクシング全国大会チャンピオン。『ひだまり』(絵 岡田千晶/光村教育図書)で第66回産経児童出版文化賞産経新聞社賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
172
物語に乗せて読者に言の葉を届け、心に沁みるよう。人生の教訓は生きている間にしか活かせないと理解しているはずなのに、実行できない人ばかり。生きる術を考えさせられる。後悔しないよう、過去を反省し成長するために、自己を磨くきっかけとなる一冊。代えがたいものを手放してはならない。嘘はなぜ存在するのか。砂時計を逆さにすれば過去は消せるのか。他者を疑えば幸福は近づかないが、信じすぎてもいけない。本当の知識とは自身の無知を知ること。着飾っても本性は見抜かれてしまう。これは、読まずにはいられない。読み終えて物語は始まる。2026/04/16
☆よいこ
111
児童書。全ふりがな▽「こどもたちのための」とあるが大人にも届けたい因果応報の物語が11編。基本バトエン▽価値/嘘/失う/しあわせ/傲慢/知識/常識/思い込み/本性/騙す/後悔、についての寓話があり最後に教訓を垂れる▽最悪の結末を迎えるのには、必ず始まりの「理由」があるという。その「理由」を考えさせるという点では道徳的な本かもしれない。流石『二番目の悪者』の著者だなと思いました。装丁がとても凝っているのがいい。2026.5刊2026/08/19
小崎アキ【知る人ぞ知る本棚】
77
本作は『悪魔の辞典(A・ビアス著)』へのオマージュだろうか。内容は人間のエゴや社会の裏に潜む弱さを、あぶり出す林木林らしい風刺が効いている。「え、そこまで?」と思う展開が、さらりとオブラートに包まれて入ってくる。そして、酒井駒子の描く「黒」が効いた表紙と口絵も印象的だ。「こどものため」とあるが、大人ほどうなずく内容だと思う。一気読みはおすすめしない。疲れるから一編ずつ読みたい。 │未読者向けの解説 https://aki-o1984.hateblo.jp/entry/2026/10/03/0600002026/10/03
りらこ
29
ハッピーエンドではない結末。 しかしなぜかそこに、喝采を叫んでしまう心理さえも自分に存在することに気付く。 それは自分の持っている「ものさし」からの逸脱を、快く思わない自分がいるから。つまり、こどもたちって逸脱しやすくて、ふだん内心「どうしたものか?」と思っているから。 そんなほの暗さとも向き合いながら、読み進める。 スッキリとはいかない。でもどうしてそうなった?その選択はどこから来たのか? 読んだら学べ、学んだらそっちに行くな、だ。 2026/06/07
ほんわか・かめ
19
林木林さんといえば『二番目の悪者』。あの作品を超えるほどではないが、浅はかな考え方を指摘されるような、ドキッとする寓話集。何となく結末に誘導されている気がするので、もう少しどちらの選択が正しかったのか考えさせるような展開でも良かったかもしれない。まぁ4年生くらいから読める文章量なのでこのくらいのほうが丁度良いのかな。それにしても表紙の雰囲気が贅沢♡2026/07/06




