出版社内容情報
海沿いの小さな田舎町に暮らす晴奈は、高校三年生。母親と二人で戸建て住宅に住んでいる。母親は、晴奈のことを「小春」と呼ぶ。小春は晴奈の姉で、高校三年生だった10年前に忽然と姿を消してしまった。警察をはじめ、町を挙げての捜索も実らず、いつしか「小春は神隠しにあったのだ」と町中で噂されるようになり、晴奈の一家は周囲から避けられるようになっていく。さらに小春の失踪が原因で母親は精神の均衡を崩し、父親は家を出ていってしまった。それ以降、晴奈は家を一歩も出られなくなってしまった母親と、ふたりでずっと暮らしている。当然のように、晴奈も学校で疎外されていたが、人一倍熱心に勉強に励み、生徒会の活動にも参加するなどして、指定校の推薦枠を獲得することに成功する。「この町を出る。ここから逃れる」。姉の失踪以降、その思いだけが晴奈を支えていた。高校卒業が迫ってきたある日、晴奈の帰宅途中に、海沿いの公衆電話が鳴り出す。ある予感におののきながら受話器を取る晴奈。そこから聞こえてきたのは、10年前に失踪した姉の声だった…。
【目次】
内容説明
無人の公衆電話から聞こえてきたのは、”神隠し”にあった姉の声だった…。10年前の姉の失踪がきっかけで崩壊した晴奈の家族。彼女を取り囲む状況は、突然の”姉”からの電話によって、激しく動き始める。いま最注目の作家による、深い感動の物語。
著者等紹介
実石沙枝子[ジツイシサエコ]
1996年、静岡県生まれ。『踊れ、かっぽれ』で第11回ポプラ社小説新人賞・奨励賞受賞。2022年『きみが忘れた世界のおわり』(『リメンバー・マイ・エモーション』から改題)で第16回小説現代長編新人賞・奨励賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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