出版社内容情報
陸前高田市立博物館は、1959年の開館以来、地元市民に愛され支えられてきた。ところが、2011年3月11日、東日本大震災により建物は全壊。約56万点の文化財は流失、損傷などの大被害を受けた。多くのスタッフが亡くなられたが、生き残った学芸員の熊谷賢(くまがい・まさる)さんは博物館の再建と被災資料の救出を決意する。
「文化財の残らない復興は本当の復興ではない」
それは想像以上に困難な道のりの幕開けだった。「人命が優先だろう」と怒鳴られることもあった。前代未聞の文化財レスキューが始まった。協力した施設は全国約70か所。全国の博物館や専門機関の職員が、毎日業務終了後に手探りで文化財の修復作業に取り組んだ。心が折れそうになる熊谷さんをあとおししたのは、復興を願う陸前高田の人々だった。被災から11年8か月を経て博物館再建を果たし、今も4万点あまりある被災資料の修復作業が続けられている。文化財レスキューの取り組みをとおして、町の復興、コミュニティの再生を願う人々の歩みを追うノンフィクション。ふるさととは何か、復興とは何かをともに考える一冊。
【目次】
目次
第一章 アカショウビンの物語
第二章 人を育て、人に育てられる博物館
第三章 すべてが流された日
第四章 凍ったココロ
第五章 前代未聞の文化財レスキュー、始まる
第六章 みんな、元気で帰ってこいよ
第七章 ほんとうの高田の力
第八章 海は死んでいない
第九章 再建・陸前高田市立博物館
第十章 未来へのたからもの
エピローグ 博物館の神様
著者等紹介
竹内早希子[タケウチサキコ]
神奈川県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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