出版社内容情報
世の中のすべての悲しみを避けて歩くのも、
なんだか気持ちの悪いことのような気がした。
『いなくなれ、群青』、『昨日星を探した言い訳』の著者が描く、
血の繋がらない家族と名前をめぐる物語。
夫を亡くし、小学生の息子・冬明を一人で育てるシングルマザーの愛。父親の死後、義母の愛と弟の冬明を見守りながらも、家族という関係に違和感を持つ大学生の楓。
「世界の一部を盗む」想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない冬明に二人は寄り添おうとするが、「紫色の絵具がなくなったんだ。ジャバウォックが盗っちゃったんだよ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。
ジャバウォックの真実を知ったとき、あなたもきっと、その怪物を探し始める――。
家族とは、常識とは何かを問い直す、壮大なファンタジーエンタメ小説。
内容説明
想像上の怪物・ジャバウォックを怖れ、学校に行きたがらない小学生の冬明を優しく見守る、母親の愛と義兄の楓。しかし「ジャバウォックが紫色の絵具を盗んだ」と冬明が告げた日から、現実が変容していく。ジャバウォックの正体が明かされた時、かつてない衝撃が訪れる。『いなくなれ、群青』『さよならの言い方なんて知らない。』『彗星を追うヴァンパイア』の著者が描く、現実とファンタジーが交錯する、壮大な家族の物語。第三回読者による文学賞受賞作。
著者等紹介
河野裕[コウノユタカ]
徳島県生まれ。2009年『サクラダリセットCAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』でデビュー。『いなくなれ、群青』で大学読書人大賞受賞、本作で読者による文学賞受賞。『昨日星を探した言い訳』『彗星を追うヴァンパイア』で山田風太郎賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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