出版社内容情報
売れないシンガーソングライターの紬は唯一の仕事もなくなり、途方にくれていた。そんなとき偶然訪れたのは、神社の裏にある「しっぽ食堂」だった――。
「しっぽ食堂」はぶっきらぼうな店主・中堂陸が営む、土鍋でつくるあたたかな朝ごはんのお店。
夫が病気になってしまった妊婦、落ち込んでいる保育園の園長先生、片思いしている男子高校生……悩めるお客を中堂のつくる美味しい料理とかわいい看板猫のしっぽが癒していく。
内容説明
売れないシンガーソングライターの紬は、唯一の仕事もなくなり途方にくれていた。そんなとき、神社の裏にある「しっぽ食堂」を見つける。“土鍋料理と定食、猫の店(しっぽの長い猫がいます)”の看板に惹かれて、古民家風の店内に足を踏み入れた―。「しっぽ食堂」はぶっきらぼうな店主・中堂陸が営む、土鍋でつくるあたたかなごはんのお店。夫が病気になってしまった妊婦、落ち込んでいる保育園の園長先生、片思いしている男子高校生…悩めるお客さんを優しくて美味しい料理と看板猫の“しっぽ”が癒していく。
著者等紹介
高橋由太[タカハシユタ]
千葉県生まれ。2010年、「このミステリーがすごい!」大賞隠し玉として『もののけ本所深川事件帖 オサキ江戸へ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
54
オサキシリーズ以来にこの作者の作品を読みました。土鍋料理の温かさが作品の温かさになっているような優しい作品でした。2025/05/29
荒川叶
37
人の生活に温かな光と希望を灯す物語。 人は何気ない言葉、行動に救われる事がある。でもそれらは意識してやる事ではなく自然とすることに意味があると思う。 温かな土鍋で食べる食事は人の心もあたためる。 私には一緒に土鍋料理を食べたい人がいる。一緒に食べたいと思った人はきっとあなたの大切な人。2024/10/19
山猫
18
今や高橋由太といえばネコラノベの感あり。お賽銭は「する」んじゃなくて「あげる」もんだっつーの。妊婦が猫とか、「しっぽ」が雄の三毛とか、由子でゆうこと読むとか、未婚女いじめとか中堂家の事情とか引っ掛かるもんはいろいろあるが、ま、先生も次を出す気満々なのだろうし、俺も読んでしまうだろう。 2024/10/25
小梅さん。
13
このシリーズも、笑って泣けて、温かい、最高の作品だった。 紬、しっぽ食堂に辿りつけて、陸と出会えてよかった。 事務所社長のくるりもインパクトがあってナイス♪ あんなふうにやってきて、つむじ風、というか、台風みたいだったw 陸の妹結菜と司の2人も、初々しくて素敵だった。 花音ちゃーん、あなたは天使ですか! 紬の状況も大きく変わったね。 おいしそうな土鍋料理が色々出てきて、久々に引っ張り出したくなった。昔、土鍋でパエリア風のごはんとか炊いたなぁ。2024/10/19
マカ
12
紬が『しっぽ食堂』に導かれたのは猫のしっぽのお陰だね。店主の陸と出会えたことで少しは救われたかな。注文してないのに料理出てくるのはちょっとビックリするけど(笑)土鍋料理が美味しそうだった。土鍋で意外となんでも作れるんだな~。お店に来た人たちが紬同様、心が救われたり元気や勇気をもらえたりしてるのが良かった。やっぱりご飯を食べるって大事なんだなと思った。これは続き出るのかな?出たら読みたい。2025/01/10
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