遠い町できみは

個数:
電子版価格
¥1,980
  • 電子版あり

遠い町できみは

  • ウェブストアに7冊在庫がございます。(2025年07月31日 00時15分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591181300
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

母を亡くした小学校六年生の鳴海翔は、遠い町の祖母の家に預けられた。寂しさをこらえて新しい暮らしに慣れようとするが、そこには一筋縄ではいかない大人の世界があった――。万引きを奨励する母と暮らす大也、狭い家のなかで暴れる父に苦しむ美波、そして親から離れて暮らす翔。大人たちの身勝手さにもみくちゃにされながらも、三人はしだいに心を近づけていく。過酷な現実から明日に向かって踏み出していく勇気の物語。第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。

内容説明

母を亡くした小学校六年生の鳴海翔は、父・英一と離れて母方の実家に預けられた。さびしさをこらえて新しい暮らしに慣れようとするが、その町には一筋縄ではいかない大人の世界があった―。万引きを奨励する母と暮らす大也、狭い家のなかで暴れる父との関係に苦しむ美波、そして親から離れて暮らす翔。大人たちの身勝手さにもみくちゃにされながらも、三人はしだいに心を近づけていく。過酷な現実の波をかぶりながら不思議な明るさを失わない子どもたちが明日へ踏み出していく勇気の物語。第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。

著者等紹介

高遠ちとせ[タカトオチトセ]
1973年、宮城県仙台市生まれ。幼少期より物語を手書きのノートに書き溜め、「小説家になる」夢を追い続けたが、覚悟の不足を感じ長年続けた仕事をやめ執筆に没頭、応募した原稿(応募時タイトル『波とあそべば』)がポプラ社小説新人賞特別賞を受賞、本作によって作家デビュー。愛猫家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

J D

89
 子どもは、大人の犠牲者。親ガチャ。そんな言葉が頭をよぎる作品。ここに登場する3人の子どもたちは、人の温かさや厳しさを肌で感じながら成長していく。第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。また、心根の優しい作家さんに出会えた。読み進めるのが辛くなるシーンもあるが、大人の責任として読み進んだ。これからが楽しみな作家さん。仙台市生まれ、宮城県在住らしい。2025/06/23

ゆみねこ

86
母を亡くし、心を病んだ父。鳴海翔は父・英一と離れ宮城の海沿いの町にある母の実家に預けられることに。寂しさをこらえ懸命に新しい暮らしに慣れようとする翔。同じクラスには家庭に問題を抱えた大也と美波がいた。身勝手な大人に振り回される3人の子どもたち。過酷な現実を乗り越えるキッカケはサーフィン。翔の父方の祖母に怒りを覚え、大也の母・リカに呆れ、美波の母と義父にもおぞましさを感じたが、3人がそれぞれの道を歩み成長してゆくラストは清々しくて良かった。高遠ちとせさん、初読み。第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。2024/09/05

mike

81
表と裏の装画がいい。3人の子の外見の変化に加えてその距離感が共に過ごした年月を物語っている。親に振り回され暗い日々を送っていた翔、大也、美波がサーフィンを切っ掛けに出会い距離を縮めて行く。誰にも頼ることができない孤独に押しつぶされそうな彼等だからこそ、自分たちにしか分からない絆が生まれたんだと思う。いつも一緒にいたくともいずれ別れは来る。でも遠くにいても3人の強い信頼で結ばれた心はいつも傍らにあると思う。藤野に会って急激に変わったリカ。願わくば東京での人々が彼女の現在だけを受け入れてほしい。2025/07/22

ナミのママ

78
家を出る日の朝、両親に見送られないなんて寂しい。そんな場面からスタートした本作。小学6年生の主人公、翔は都会から離れ海辺の街の祖母の家に預けられた。最初はあまり気乗りしなかったサーフィンだったがいつしか夢中になり、崩壊家庭のクラスメート大也と美波と友情を育んでいく。無力さや悔しさ悲しみを抱えながらも波に向かい成長していく姿がぎゅっと迫ってくる。ポプラ社の子供を題材にした作品は忘れていたものを思い出させてくれて優しい。ただ噂と人々のおせっかいが読んでいて息苦しく感じた。【12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞】2024/08/11

sayuri

54
第12回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞作。主人公の鳴海翔は母を亡くし、祖母の家に預けられた。そこで出会ったのは母親からネグレクトを受けている大也と、義父から日常的に暴力を受けている美波。まだ小学6年生の3人に対し過酷とも思える現実だ。ありがちな設定ではあるものの、彼らの日常にサーフィンが取り入れられている事で物語に深みが増していた。凪の日もあれば荒れ狂う大波の日もある。サーフボードを操る彼らと、日々の困難を乗り越えていく姿がオーバーラップして胸が熱くなった。終盤の展開が特にいい。穏やかな気持ちで本を閉じた。2024/04/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21842603
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品