出版社内容情報
ある日、世界から太陽が消えた。芳枝は一人息子の健太郎を失い、暗い家に閉じこもっていた。だが、その扉を叩く見知らぬ男の子があらわれる。その子は太陽を探しに行くのだという――。「あなたは、だれなの?」闇の中で子どもが大人を導いていく。物語の本源に迫る重層的な語りの構造が、闇の底に驚くべき結末を準備する。代表作『あん』が23言語で翻訳され、世界のリテラシーエージェントが注目するドリアン助川の希望の書。
内容説明
もう、何をする気にもなれない―芳枝はひとり、暗い家に閉じこもっていた。だが、その扉を叩く見知らぬ男の子があらわれる。その子は太陽を探しに行くのだという―。「あなたは、だれなの?」太陽が消えた闇の世界で、子どもが大人を導いていく。代表作『あん』が23言語に翻訳され、世界のリテラシーエージェントが注目するドリアン助川の希望の書。
著者等紹介
ドリアン助川[ドリアンスケガワ]
1962年、東京生まれ。詩人、作家、歌手。明治学院大学国際学部教授。早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、1990年にバンド「叫ぶ詩人の会」を結成。解散後、執筆活動を開始。2013年出版の小説『あん』(ポプラ社)は映画化に加え、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、ルーマニア、レバノン、ロシア、中国、台湾など海外23言語で翻訳出版、フランスの「DOMITYS文学賞」「読者による文庫本大賞」など四冠に輝く。『線量計と奥の細道』(集英社、日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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