作家さんと日本の古典を読んでみた！ 角田光代さんと読むビジュアル源氏物語

角田 光代【訳】/山田 和人/岩坪 健/加藤 直志【総監修】

ポプラ社（2024/04発売）

• サイズ B5判／ページ数 95p／高さ 27cm
• 商品コード 9784591181010
• NDC分類 K913
• Cコード C8093

出版社内容情報

『源氏物語』から厳選された12シーンの「原文」と「直訳」、直木賞受賞作家・角田光代さんによる書き下ろしの「現代語訳」を掲載。物語を理解するために必要となる、古語や歴史背景に関するビジュアル解説も充実しています。そのほか絵巻物や屏風絵など、歴史的な画像資料も盛り沢山。子どもから大人まで幅広く楽しめる、古典の入門書として最適なシリーズです。


＜もくじ＞
この本の使い方
源氏物語ってどんな作品？
3分くらいで何となく分かる源氏物語
12シーンに登場する主な人物

第１章
絵を読もう　源氏物語図屏風
シーン１　帝に愛された女性、桐壺の更衣
シーン２　桐壺の更衣に皇子が生まれる
源氏物語の平安京マップ
シーン３　光源氏、夕顔の君と知り合う
シーン４　光源氏、若紫を垣間見る
平安女子のファッションリスト
シーン５　葵の上に、物の怪が取り憑く
マンガ　紫式部の物語　１
コテキリ学習コーナー　くずし字を読もう！①
世界へコネクト　カラーヌワット・タリンさん

第２章
絵を読もう　源氏物語貝合わせ
シーン６　光源氏、都を離れ須磨に移る
シーン７　明石の御方と明石の姫君の別れ
平安貴族と光源氏のライフイベント
シーン８　光源氏の邸宅、六条院が完成する
六条院をのぞいてみよう！
角田さんと想像してみた！ 紫式部のこと
シーン９　六条院、新春を迎える
コテキリ学習コーナー　くずし字を読もう！②
古今東西　訳してみた！ 源氏物語

第３章
絵を読もう　古土佐源氏五十四状画賛
シーン10　柏木、女三の宮を垣間見る
シーン11　紫の上、亡くなる
新しい世代が活躍する「宇治十帖」
シーン12　香、宇治の姫君たちを垣間見る
マンガ　紫式部の物語　２
まだまだ知りたい！ 源氏物語のこと

角田さんに聞いてみた！ 古典を好きになる方法
飛び込もう 源氏物語の世界
監修の言葉
さくいん

内容説明

厳選された１２シーンの「原文」と「直訳」、著名作家らによる書き下ろしの「現代語訳」と「訳のポイント」を見開きで読むことができます。物語を理解するために必要な、古語や歴史背景に関するビジュアル解説も充実。楽しく古文を学べます。小学校高学年から。

目次

第１章（絵を読もう　源氏物語図屏風；帝に愛された女性、桐壷の更衣（一　桐壷）
桐壷の更衣に皇子が生まれる（一　桐壷）　ほか）
第２章（絵を読もう　源氏物語貝合せ；光源氏、都を離れ須磨に移る（十二　須磨）
明石の御方と明石の姫君の別れ（十九　薄雲）　ほか）
第３章（絵を読もう　古土佐源氏五捨四状画賛；柏木、女三の宮を垣間見る（三十四　若菜上）
紫の上、亡くなる（四十　御法）　ほか）

著者等紹介

山田和人［ヤマダカズヒト］
同志社大学名誉教授

岩坪健［イワツボタケシ］
同志社大学教授

加藤直志［カトウタダシ］
常葉大学准教授（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アキ]

今年のお正月に角田光代訳の源氏物語を読んだところでしたので、ビジュアル源氏物語を手に取りました。五十四帖のうち、代表的な「1.桐壺・4.夕顔・5.若紫・9.葵・12.須磨・19.薄雲・21.少女・23.初音」「34.若菜上・40.御法」「45.橋姫」の一部を原文と角田光代訳で解説し、源氏物語図屏風や、六条院の全館のイラストなど平安時代の風俗をイメージしやすいビジュアル本でした。再読する時に横に置いておくと便利かも。宇治市源氏物語ミュージアム、三重県の斎宮歴史博物館、京都市の風俗博物館からの資料が多かった。

2024/07/24

[たまきら]

角田光代さんが源氏物語を訳した！と聞いてはいてもなかなか触手が伸びなかった自分ですが、こんな素敵な子供向けの作品があるとは…♡角田さんの訳を紹介しつつ、当時の言葉を学ぶことができるデザインは大変わかりやすく勉強になりました。また、くずし字を解読できるアプリなど、最先端の技術が紹介されているのも楽しいです。いや、これはぜひ他のものも手に取ってみよう！

2024/08/16

[emtb]

いつか読みたいと思っている角田さん訳の源氏物語。あの分厚い三冊を手に取る勇気はなく、文庫が出揃ったら！と思っていたら、こんないい本を見つけてしまった！絵や解説があってわかりやすい。ちょこちょこある豆知識も面白い。彰子や定子の読み方はしょうしていしではなくあきこさだこかもしれないらしく、紫式部の娘の賢子はかたいこかもというのが衝撃。かたいこ！すごい名前。当時の女性達の名前は一体どんな名前だったのかな。貴族と庶民でも違いそうだし、気になるわ。大河のまひろにえ？と思ったけど、意外とおかしくないのかもしれない。

2024/07/09

[やぎママ]

光る君へ→あさきゆめみし→源氏絵巻　ときて、今回は子供向けのようですが、あの女性作家である角田光代さんの解説で、分かりやすく、丁寧に描かれた源氏物語入門書を読みました～こちらにも源氏物語の美しい図屏風などが掲載されていて、またえりすぐりの名シーンの原文に対する角田さんの現代語訳がとても分かりやすい～勉強になりました！！！

2024/06/23

[OZ]

大河ドラマ光る君へ、から興味を持って。イラストが今風で取っ付きやすいのが良い◎源氏物語だけでなく、平安時代の暮らしも分かりやすく解説されている。古典の授業で習ったときにこれがあればもっと面白く勉強出来たかもしれないなー、なんて。

2025/03/15